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既卒とは?利点・弱点も含めて解説

基礎知識

「既卒とは?」と聞くとあなたはどのようなイメージを持つでしょうか?学校を卒業して職が無い人という人もいれば、単に学校を卒業した人という人もいます。

既卒のイメージが曖昧なままでいると、就活で損をする可能性もあります。

そこで、既卒とは何なのか、基礎的なことから解説しました。

今回の「既卒とは?」の記事を読めば、既卒の意味、具体的な分類、新卒・第二新卒との違い、利点・弱点が分かります。

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既卒とは何か

既卒の意味(定義)ですが、言われなくても分かっているとは思いますが、あえて解説させていただきます。既卒とは、世間一般的には中学校、高校、専門学校、短大、大学を卒業して正規で働いていない人を指しますが、学校を卒業したら全員既卒という認識でいる企業もあります。

ちなみにウィキペディアでは次のように意味を説明をしています。

既卒(きそつ)とは、大学・大学院・専修学校・短期大学などの高等教育課程を修了・卒業し、正規職員(=正規雇用の正社員)としての職歴が無い求職者を指す。既卒生(きそつせい)とも言う。

出典:「既卒 – Wikipedia

ですので、学校を卒業後に就職していない人のことは、既卒未就職者とすると、意味がハッキリして分かりやすいと思います。 既卒未就職者と言われる人は色んなパターンがあります。

  • 各種学校を卒業後、やりたいことが見つからない人
  • 各種学校を卒業後、アルバイトをしている人=フリーター
  • 海外留学から戻ってきて、新卒の就職のタイミングに合わなかった人
  • 各種学校を卒業後、資格試験・公務員試験の挑戦を断念した人

といったところでしょうか。

各種学校を卒業後、やりたいことが見つからない人

まず、やりたいことが見つからない人、何もしていない人、つまり無職・ニートのことを指します。 そうなってしまった原因が、新卒の就職がうまくいかなったのか、既卒の就職選考をちょっと受けたけど全く歯が立たなかったのかはわかりませんが、この状態が続くのは良くありません。

とにかく、就活を再開するか、アルバイトをするか、最近ではインターネットを利用して収入を得ることもできるので、とにかく何かやってみることが大事です。

各種学校を卒業後、アルバイトをしている人=フリーター

次に、アルバイトをしている人はケースによります。フルタイムで週5日働いている場合(特にオフィスワーク)は、正社員・契約社員と何ら変わりはありません。そのため、一概に就職していないとは言えません。

就活するにしても、勤務先で正規雇用を目指すにしても、経験を十分にアピールできます。リクルートエージェントでアルバイト経験しかない人向けの職務経歴書のサンプルがあるので、利用してみると良いかもしれません。

海外留学から戻ってきて、新卒の就職のタイミングに合わなかった人

日本と海外では入学・卒業のタイミングが違うため、このようなことはよくあります。従って、どうして、海外留学をしていたのかの理由をしっかりと述べられるようにしておけば、就活はしやすいと思います。

各種学校を卒業後、資格試験・公務員試験の挑戦を断念した人

資格試験や公務員試験を目指していた場合は、当然ながら勉強だけしかしていない人が多いので、働いていません。一言で言えば、何らかの事情はあれ、各種学校を卒業後して正規の職に就いていない人が既卒未就職者になります。どうして、資格試験・公務員試験の挑戦を断念して就職しようと思ったのかの理由を考えておきましょう。

既卒とは何かのまとめ

  • 既卒未就職者は4パターンある
  • 既卒とは、学校を卒業して正規の職に就いていない人
  • フルタイムで週5日アルバイトをしている場合は、職務経験としての評価はある

既卒と新卒・第二新卒との違い

既卒の定義を理解していただけたと思いますが、既卒と新卒・第二新卒とは何が違うのでしょうか?

既卒と新卒との違い

既卒と新卒との違いはたった一つ。卒業をしているかいないかです。

既卒は卒業後3年以内は新卒扱いになるため、24歳くらいまでは表面上新卒です。実際に新卒扱いするかは企業によって異なりますが、一応そうなっているので、大きな違いはありません。

年齢は違うのではと思うかもしれませんが、新卒でも20代半ばの人もいるので、これも大きな違いではありません。

既卒と第二新卒との違い

新卒と違って、既卒と第二新卒は学校を卒業している点は同じですが、職務経験がある・なしの違いがあります。

既卒は当然職務経験はありません。アルバイトをしていたら該当するのではと思うかもしれませんが、企業側はアルバイトを職務経験とみなすケースは少ないです。ただし、アルバイト経験をアピールするのは問題ありません。

一方で、第二新卒は職務経験があります。1年未満の短期離職は既卒とさほど変わりませんが、2年・3年だと中途の扱いです。

既卒の就職難易度は新卒・第二新卒と比べると高い

既卒は学校を卒業してしまっているため、学校に在籍している新卒予定者と、2~3年の職務経験のある第二新卒と比べると就職難易度が高いです。

理由としては、学校に在籍している間に就職を決めることが出来なかった人は何か問題があるのではないかという目で企業は既卒者を見てしまうからです。

確かに、就活を怠けていた人もいるかもしれませんが、留学をしていてタイミングがずれたり、病気や家庭の事情があった人もいて、実際はそうではないので気にする必要はありません。

また、既卒の中でも新卒扱いとなる卒業後3年以内の人と、20代、30代、40代とでは就職難易度が異なり、若ければ若いほど就職がしやすいです。

企業が若い人を求めるのもあるのですが、30代・40代になるほど、空白期間に対する風当たりが強くなり、応募者も明確に答えられないことが就職難易度を高めています。

新卒・第二新卒との違いのまとめ

  • 新卒との違いは学校を卒業しているかどうか
  • 第二新卒との違いは職務経験の有無
  • 既卒の就職難易度は高い

既卒の利点・弱点

既卒には利点と弱点があります。それぞれを詳しく把握した上で、就職活動に挑みましょう。

既卒の利点

既卒未就職者の利点は、採用されたらすぐに勤められるというところです。勤めている場合には、仕事の引き継ぎがあるため、早くても2~3ヶ月はかかります。間を置かないということは、意欲の高いまま仕事に入ることができるので、職場での評価の向上にもつながります。

採用する側にとっても利点があります。大企業と違い、ベンチャー・中小企業は全てではありませんが、採用にお金をあまり使わない・使えないので、業績が良い時や欠員が出た時に求人募集をします。特に欠員が出た時はすぐに勤められる人を欲しがります。

ただし、頻繁に募集の出ている求人には注意してくださいね。ブラック企業の可能性もあるからです。

上記のように、採用されたらすぐ勤められる既卒未就職者というのは、うってつけの人材なのです。

また、既卒未就職者は職務経験がないので、例えば、27歳の既卒未就職者であっても、新卒並みの給与で雇うことができます。中途で経験者を雇っても、すぐに辞めてしまう人もいるわけですから、職務経験のない既卒未就職者が活躍してくれれば企業にとってお得なわけです。 ですので、職務経験がないからと諦めずに、積極的に就職活動をしましょう。

既卒の弱点

一方で、既卒未就職者の弱点は、職歴がないということと、ブランク期間が空けば空くほど不利になっていくということ、なぜ新卒時に就職できなかったのかを疑われるということです。

職歴がないということに関しては別のページでも述べていますが、気にしても仕方がありません。 ブランク期間が長くなるほど不利になることに関しては、中途採用でも言われていることで、企業が求職者に対して不安を抱きます。求職者本人にしてみれば、就職活動をしているのでしょうが、企業側にとってはやる気があるのか分からない無職に映っているので、あまりいい印象を持たないのです。

新卒時に就職できなかったことに不安を抱くのもブランク期間が空くのと同様で、本当に就職活動にやる気があったのかどうか、やる気があったのであれば、何か改善のアクションを起こさなかったのかという風に疑ってしまうのです。

ただし、企業側の心情を理解してしまえば、既卒の弱点を解消する対策はとりやすくなります。職歴なしを気にするよりも、職歴なしでもOKの求人を探したり、ブランク期間に何をしていたのかを説明できるようにしておいたり、既卒になってしまった理由を答えられるようにしておけば良いのです。

既卒の利点・弱点のまとめ

  • 採用されたらすぐに勤められるのが既卒の利点(ただし、アルバイトをしている場合は引継ぎが必要)
  • 採用から間が無いので、意欲の高い人と思われやすい
  • 既卒はブランク期間が空けば空くほど不利になる
  • 企業はあなたが新卒時に内定を取れなかった理由が気になる
  • 企業側の心情を理解して、対策を取ればOK

既卒とは、学校を卒業した未就職者のこと

最後に、既卒とは、学校を卒業した未就職者のことを基本的に指します。

既卒未就職者には就活に失敗した人や留学から帰国して就活のタイミングが合わなかった人など複数のパターンがありますが、何れにしても、すぐに勤められるという利点と、ブランク期間があり、新卒時に内定を得られなかったという弱点もあることを留意しておきましょう。