既卒が就職できない原因の一つは、書類選考に通過できないことです。
各種学校を卒業しただけなのに、新卒の時と180度環境が変わってしまいます。
実際に、マイナビの調査では、既卒の就職率は約43%(2019年)となっていて、バブル崩壊後の就職氷河期世代で最も悪い2003年の就職率55.1%(※学校基本調査調べ)よりも下回っていることを考えると、書類選考に通過することがとても難しいということがわかります。
だからと言って、諦めるわけにはいきません。
そこで、既卒が書類選考に通過しない原因と対処法について解説しました。
既卒が書類選考に通過しない原因
原因は4つあります。
- 新卒採用を重視している企業に応募している
- アピールの不足・過剰
- 企業が求めている人材ではない
- 応募に不備があった
新卒採用を重視している企業に応募している
企業規模に関係なく新卒採用を重視している企業に応募しても、書類選考に通過することは難しいです。
職歴がない真っ新な人材であれば、既卒も同じはずですが、いったんレールを外れてしまうと、とても冷たいです。
この雇用慣行はメンバーシップ型ですが、近年ではジョブ型雇用に移行する動きがあります。
一見して、新卒採用重視でなくなると良くなりそうに思えますが、それは間違いです。
ジョブ型雇用は経験・スキル重視になるので、職務経験者が有利になります。
既卒が採用されるためには、社会人未経験者を採用して育てていこうと考えている企業を探して応募しなければなりません。
アピールの不足・過剰
職歴のあるなしにかかわらず、アピールが不足していると、書類選考に落ちます。
応募者自身に志望企業で活躍できるポテンシャル、スキル・実績があっても、それを書面で表現しきれていないと、企業も面接に呼んでみようかという気になりません。
逆にアピールのし過ぎも書類選考で不採用になる原因になります。
多くの応募者がいる企業であれば、書類選考に時間をかけている余裕はありません。
あれもこれも詰め込んでいると、いったい何をアピールしているのかよくわからないので、採用担当者も一瞬見ただけで読み進める気になりません。
時には、絞り込むことも必要です。
企業が求めている人材ではない
適切なアピールがされていたとしても、それが企業が求めていなければ、書類選考で不採用になります。
無理やり企業が求める要件に合わせる必要はありませんが、一致している部分が無いと、企業側も応募者が活躍できるイメージが沸きません。
どんなに志望度が高い企業でも、企業側が求めている要件に合う経験・スキル・ポテンシャルを書面で表現できないのであれば、無理に応募する必要はありません。
応募に不備があった
応募に不備があると、書類選考で不採用になることがあります。
例えば、応募書類を郵送する場合、企業側が指定した書類が入っていないと、そもそもの判断ができません。
Webエントリーの場合も、入力したつもりが入力されていなかったり、ファイルをアップロードしたつもりがされていなかったりということがあるので、判断が出来ず、落されます。
応募前には必ず、不備がないか確認をしましょう。
既卒が書類選考に通過しない時の対処法
対処法は3つあります。
- 応募書類でアピールできる経験を作る・探す
- 書類添削をしてもらう
- 書類選考なしの企業に応募する
応募書類でアピールできるネタを作る・探す
そもそも応募書類に書くことがないと悩んでいる人は、学生時代に何も行動していなかったか、自己分析・企業研究が足りないか何れかが原因です。
そのため、アルバイトやインターンシップに参加して応募書類に書くネタを作るか、自己分析で埋もれている自分の強みを探すなど、行動を起こさなければなりません。
書類添削をしてもらう
書類選考に通過しないのであれば、履歴書、エントリーシートの書き方に問題があります。その問題を解決するためには、応募書類を添削してもらう必要があります。
それでは、どこに添削を頼めばよいのかというと、就職エージェント、ハローワークです。何れも無料で応募書類の添削をしてくれます。
もしあなたが資金的に問題が無ければ、お金を払って添削をしてもらうこともありです。個人の転職アドバイザーや添削専門サービスが有料で添削を行っているので頼んでみましょう。
添削をしてもらうと確かに書類選考通過の確率は上がります。
ただし、確率が100%になることはまずありません。ここが問題点です。
もし確実に書類選考を通過したいのであれば、最初から書類選考なしの企業に応募すればよいのです。
書類選考なしの企業に応募する
面接から選考がスタートする求人を持っている就活サービスを利用すればあなたの問題は解決します。
ここであなたは面接から選考がスタートする求人を保有している就活サービスがあるのか疑問に思うかもしれません。
実はあるんです。
以下の書類選考なしの求人を持つ既卒就職エージェント・求人サイトで詳しく紹介しています。
こちらで紹介されている就活サービスの多くは保有求人のほとんどが20代の若年層向けですが、一部30代以上でも利用できるものがあるので活用しましょう。
まとめ
既卒が書類選考に通過しない原因は次の4つです。
- 新卒採用を重視している企業に応募している
- アピールの不足・過剰
- 企業が求めている人材ではない
- 応募に不備があった
そして、書類選考に通過しない時の対処法は次の3つがあります。
- 応募書類でアピールできる経験を作る・探す
- 書類添削をしてもらう
- 書類選考なしの企業に応募する
既卒が就職できない原因でも軽く触れている、この対処法を取ることによって、停滞していた就活が進むようになるので、ぜひ試してみてください。