既卒の面接で話す内容よりも大切なことがあります。
それは、第一印象です。
第一印象はあって数秒のうちに形成されると言われています。
だから、良くない印象が付いてしまうと致命傷になりかねません。
それは嫌ですよね?
そこで、今回の記事では、既卒の面接で印象を良くするためのビジネスマナーと題して、5つの点から解説しました。
既卒が印象を良くするためのビジネスマナー
「既卒で就職できない原因」でも解説したポイントについて、次の5点に留意すれば、印象が良くなります。
- 元気があるように見せる
- 似合っている髪型にする
- ヒゲ面を止める
- 服装を整える
- 面接のマナーを知っておく
これらを順番に見ていきます。
元気があるように見せる
採用担当者は求職者が元気がないと大丈夫かな?と感じます。この「大丈夫かな?」には、「体の調子が悪いのかな?」という意味もあれば、「やる気があるのかな?」という意味もあります。
もし体調が悪いのであれば止むを得ないのですが、やる気を感じられないと思われているのであれば問題です。「入社したとしてもすぐに辞めてしまうのでは?」「営業職で採用はできないな」と不安になるからです。
では、このやる気のなさはどこに起因しているのでしょうか?それは、表情と言葉です。
表情が冴えない
元々表情が冴えない人もいますが、新卒の就活に失敗して既卒でもうまくいっていないと、どんなに元気な人でも表情が冴えなくなります。ただ本人としてはやる気があって面接に行っているので、その時の表情を自覚できていません。
言葉に覇気がない
表情が冴えない人は言葉にも覇気がありません。お腹にに力が入っていない・入らない感じで話しているので、本人としては自覚はあります。
どうすれば元気があるように見えるか?
元気があるように見えるためにはトレーニングをするしかありません。
そのポイントは2つ。目線は面接官に向けること。口角を上げることです。
面接官の目を見ずらいという場合は眉間あたりを見ましょう。入室の際にうつむき加減で口角が下がっていると、やる気がなく見えるので、この2点を意識するだけでも相当違います。
会話中に関しては、誰かに自分を見てもらいながら、相手に不安感を与えない表情なのか、しっかりと言葉が伝わっているかを確認する必要があります。その方法が模擬面接です。
新卒応援ハローワーク、わかものハローワーク、ジョブカフェ、就職エージェントでは模擬面接を行ってくれるので、自分の良いところ・悪いところを指摘してくれます。
似合っている髪型にする
あなたは髪の毛がボサボサの人が面接に来たらどのように思いますか?「なんだコイツは」と思うはずです。
身だしなみがきちんとできていない人はお客さんの前に出せません。客商売であろうと、オフィスワークであろうと、きちんと髪の毛を整えることは必須です。
面接の時にお辞儀で髪の毛が乱れないようにヘアスプレーやワックスで固めておきましょう。
男性の髪型
短髪の方がスッキリして若々しく見えます。ロングヘアーは基本的にどの業界・職種もNGです。
クリエイティブな業界・職種であれば気にしない会社もありますが、例外中の例外だと思ってください。
最近ではツーブロックにする人も多いですが、あまり個性的すぎると良くない印象を与えることもあるので注意が必要です。
特に堅い感じの企業を志望している場合には清潔感があって明朗な印象のある短髪がおすすめです。
女性の髪型
女性の髪型はショートヘア、ロングヘア、ボブ・ミディアムヘアがありますが、自分の顔の形、性格、志望職種を踏まえた髪型にしましょう。
例えば、営業職を志望している場合、活発な印象が伝わると良いので、ショートヘアが合っています。ロングヘアで面接に臨む場合は後ろで束ねればOKです。
男女の髪型に共通すること
男性も女性もおでこを出した方が明るい印象を与えることができます。
おでこが広すぎることを気にして、おでこを出したくない人はサイドに流れる髪型にしましょう。そうすれば、髪の毛は目やまゆ毛にかからないので、暗い印象にはなりません。
また、天然パーマやクセ毛の人もいますが、それ自体に問題はなく、短髪にしてワックスでクセを目立たなくしたり、髪の毛を束ねてスプレーをかけて固めましょう。
ヒゲはきちんと剃る
髪の毛と同様にヒゲもきちんと剃らないとダメでです。
デザインひげもダメです。ほとんどの人は汚いと感じます。
企業は既卒者に若々しさや清潔感を求めるので、わざわざヒゲを蓄える必要がありません。
ヒゲの伸びが早いという人もいると思いますが、そういう人は小型のシェーバーを鞄の中に入れておいて、面接の前にトイレでヒゲが伸びていないか確認をして、伸びていれば剃れるようにしておくことが大事です。
なぜヒゲ面はNGなのか
クリエイティブな職種の人はヒゲを蓄えている人もいますが、ほぼすべての職種でNGなのはなぜでしょうか?
そもそも面接という場は、適切な身だしなみは必要ですが、見た目で自己主張をする場ではないからです。
中途では実績・スキルを、新卒・既卒であればポテンシャルや熱意・意欲をアピールする場です。そこにヒゲは必要ありません。
服装を整える
ヒゲもそうですが、服装も整えておかないとルーズに見られます。
スーツがヨレヨレ・フケが付いている
スーツがまさか一着しかない人はいないと思いますが、同じスーツばかり着ているとヨレヨレになってきます。
採用担当者がヨレヨレのスーツを見ると、「この人は自己管理ができない人だな」と思われてしまうので、何着か用意しておくのは当然ですし、定期的にクリーニングに出しておきましょう。
また、スーツにフケが付いている人がいます。肩や背面にあるフケは意外に気づきにくいので、面接の前にはトイレで肩や背面をを払っておきましょう。
靴が汚れている
面接の時に足元は見ていないだろうと思っている求職者も多いでしょう。
でも、面接官はしっかりと見ています。靴が汚れていると、「この人はルーズな性格なのかな?」と感じてしまいます。
だから、印象は悪いです。靴は面接の前日にきちんと磨いておきましょう。
また、面接で会社を訪問するまでに靴が汚れてしまう可能性は大いにあります。そのため、事前に汚れていないかチェックをしておく必要があります。
面接のマナーを知っておく
面接のマナーというよりもビジネスマナーと言った方が適切かもしれませんが、これができていないといけません。
言葉使いが変だったり、歩き方がおかしかったり、ドアの締め方が間違っていたり、他にもいろいろありますが、せっかく面接で良いことを言っていたのに、マナーがおかしかったせいで落ちてしまうことは多々あるので、きちんと学んでおきましょう。
受付をするまでのマナー
会社のあるビルに入ったらコートをまず脱ぎます。携帯電話のスイッチもオフにしましょう。
オフィスのある階に着いてから受け付けをしますが、ここからチェックは始まっていると思ってください。
受付の人が常駐している会社もあれば、内線の電話が置いてあるだけの会社もあります。何れにしても丁寧な言葉使いをしましょう。
話す内容は「本日○○時に面接の予約をしております、△△と申します。採用担当者の××様にお取次ぎをお願いします」です。用件を済ませたら、受付に椅子があれば座って静かに待ち、なければ出入りの人の邪魔にならないように立って待ちます。
入室から着席までのマナー
控室から呼ばれて面接室に入るパターンもあれば、先に面接室に通されて、後から面接官が入室してくるパターンもあります。
前者のパターンはドアを3回ノックします。ちなみに2回ノックするのはトイレだそうです。
部屋の中から「どうぞお入りください」と聞こえたら、入室します。入室したらドアの方を振り返って音を立てずに閉めます。その後、面接官の方を向き直して、「失礼いたします」と言ってから、30度の角度でお辞儀をします。
そして椅子の横へ歩いていき、横に着いたら、「本日は面接のお時間をいただきありがとうございます。○○と申します。よろしくお願いいたします」と述べてお辞儀を45度の角度で行い、面接官が「お座りください」といったら「失礼いたします」と言ってから浅めのお辞儀をして着席します。
後者のパターンは採用担当者が「入室してお待ちください」と言うので、「失礼いたします」と言ってから30度の角度でお辞儀をして入室します。
座って待ちますが、面接官が来たら椅子の横に立ち、前者のパターンと同様に挨拶をして、指示に従って再度お辞儀をして座ります。
面接中のマナー
座る時の姿勢はやや浅く腰掛けて足を閉じ、顎を引いて背筋をピンと伸ばします。深く座ったり、腰を曲げて座ると姿勢が悪く見えるので止めましょう。
男性はこの時に手は握って太腿の上に置き、女性も手のひらを重ねて太腿の上に置くと上品に見えます。
質問をされたら、質問をした面接官の方を見て、ハキハキと明朗快活に論理的に話します。
面接終了から退室するまでのマナー
椅子に座りながら、軽くお辞儀をします。
そして、椅子の前に立って、「本日は面接の機会をいただき、ありがとうございました」と言ってから30度の角度でお辞儀をします。
その後、ドアの方へ歩いていき、退室する前に再度面接官の方を振り返り、「失礼いたします」と言ってから、お辞儀を30度の角度で行います。ドアを開けて退室したらドアの方を向い静かに閉めます。
入退室の流れは採用担当者が誘導してくれることもあるので、指示に従えば大丈夫です。
面接の入退室のマナーが分かる動画
言葉だけでも面接の入退室の流れは分かりますが、動画の方がより分かりやすいので、見てマネしてみてください。
出典:「就職活動支援センターあきた」