就職でも転職でも書類選考がある会社の方が多いです。
企業側も明らかに自社に合わない人物との面接に時間を取られたくないからです。
しかし、書類選考がない会社も存在します。
書類選考がなくて大丈夫なのでしょうか?それはいったいなぜなのでしょうか?
その辺を詳しく解説していきます。
書類選考がなく、いきなり面接でも大丈夫な場合とやばい場合がある
大丈夫、やばいの2つのケースがあります。
書類選考がなくても大丈夫な場合
書類選考がなく、いきなり面接でも大丈夫なのは、次の4点です。
- 人物重視の選考をしている
- 欠員募集
- 事業戦略上、短期間で人を集める必要がある
- 就職・転職支援会社と企業に信頼関係がある
人物重視の選考をしている
応募書類だけではその人のすべてを知ることはできません。
面接で人物をよく確認した上で判断したいので、書類選考を免除にしている企業も多くあります。
特に、若年層向けの採用に注力している企業によく見られます。
欠員募集
経験・スキルを持っている人が急に辞めてしまったり、定年退職、寿退職の場合は、欠員募集を行います。
大量に人を募集することはなく、あくまでも欠けてしまった人員を補うために実施するものなので、書類選考がなくても心配は少ないです。
事業戦略上、短期間で人を集める必要がある
事業戦略上急ぎで人が欲しい場合、書類選考を行わずに募集することがあります。
このケースは、ヘッドハンターや転職支援会社を通じて募集することが多く、登録をすることが事実上の書類選考となっています。
実際にその求人への応募は、募集が終了したという理由で断ったり、応募したとしても内部の審査で落とされることもあります。
就職・転職支援会社と企業に信頼関係がある
事業戦略上の理由でなくても、転職・就職支援会社を経由して応募している場合、書類選考を行わないことがあります。
転職・就職支援会社が確かな人材を供給してくれるという企業との信頼関係に基づいていて、企業が採用の工数をかけられない際に、支援会社の担当者が事実上の書類選考を行っていることもあります。
若手人材を企業に紹介している就職支援会社では、離職率の高い要素のある求人を排除宣言しているところがあるので、安心して面接を受けられます。(例:就職カレッジ、就職Shop)
書類選考がないとやばい場合(ブラック企業の可能性あり)
書類選考がないとやばいのは、次の2点です。
- 人手不足
- 退職者が多い
人手不足
人手不足のために書類選考を行っていない場合は、危険である可能性が高いです。
スキルを要しない人材を誰でもいいので、面接に呼んでいることになるので、人材を軽んじている会社であると言えます。
例え、そのような会社に入社したとしても、長続きはしません。
退職者が多い
退職者が多いために、足切りをしてしまうと補充が出来なくなるため、書類選考をしていない企業もあります。
いわゆるブラック企業がこれに当たります。
残業が多い、人間関係が悪い、年収が低い、商材が悪いという原因が潜んでいるので、とてもやばいです。
その他の書類選考がない理由
その他の書類選考がない理由も確認しておきましょう。
知名度がなく応募者が少ないから
広告宣伝をしている企業は知名度があるので、募集をすれば応募者も自然と集まってきます。
しかし、中小・零細企業の多くはそんな力はないため、知名度がなく、応募者も集まりにくいです。
わざわざ応募してきてくれた人達をふるいにかけてしまったら、面接する人がいなくなってしまうので、書類選考がないのです。
筆記試験も含めて判断しているから
多数の応募者がいる大企業でよく見られますが、筆記試験のみ、もしくは筆記試験も含めて判断しているので、書類選考がない、通過の基準が緩いことがあります。
これはひとりひとり応募書類を見ていたら、いくら時間があっても足りず、業務に支障が出るためです。
求人募集要項で大丈夫かどうかは完全に判断できない
欠員募集なら理由ははっきりしていますが、人物重視であるかどうかは、そのように書いてあっても実際はわかりません。
退職者が多いのも募集人数が多ければ疑えますが、事業戦略上の理由でめったにない募集をかけているかもしれないので、必ずしも大量退職が理由とは言えません。
つまり、求人募集要項で書類選考がない会社は大丈夫かどうかは完全に判断できません。
では、どこで大丈夫なのかを判断すれば良いのでしょうか?
そしてブラック企業を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか?
「既卒がブラック企業を避けるための見分け方をまとめてみた」ではブラック企業を避ける方法を詳しく解説しているので、こちらを合わせて見てください。
書類選考がない会社についてよくある質問
書類選考がない会社についてよくある質問についてまとめました。
書類選考がない会社とある会社はどちらが受かりやすいですか?
どちらとも言えません。
応募した会社が人が足りないなどの理由がある場合、選考基準が緩いので受かりやすいです。
一方で、書類選考をする会社は面接をする人を絞り込んでいるので、ライバルが減る分受かりやすいという意見もあります。
書類選考がない場合、面接時に応募書類を持参した方が良いですか?
持参した方が良いです。
事前に提出を求められる場合は当然ですが、その場で求められる場合があるからです。
面接時に応募書類を提出する際のマナーは?
クリアファイルに入れた応募書類を封筒から出して、封筒とともに面接官に手渡します。
応募書類だけをむき出しで手渡すのはイメージが良くありません。
向きも相手に向けて、「よろしくお願いいたします」と一言添えるとより丁寧です。
まとめ
以上をまとめますと、書類選考の有無で会社が大丈夫かどうかは完全に判断できません。
しかし、次に挙げる4つのポイントを押さえている場合は大丈夫な場合が多いです。
- 人物重視の選考をしている
- 欠員募集
- 事業戦略上、短期間で人を集める必要がある
- 就職・転職支援会社と企業に信頼関係がある