地元で就職したい、都市部で就職したいなど人それぞれ希望は違います。それを叶えるためにはハローワークを利用しましょう。
ハローワークがU・I・Jターンに適している理由
ハローワークが既卒者のU・I・Jターンに適している理由は次の3つです。
- 全国に拠点がある
- 地方就職支援コーナーがある
- 新卒応援ハローワーク、わかものハローワークでもU・I・Jターンを支援
全国に拠点がある
ハローワークは民間の就職エージェントと違って、全国に約500ヶ所以上の拠点があります。そのそれぞれの拠点に地元企業の求人が寄せられるので、求人情報量が圧倒的に多いです。年間でおよそ1200万件にも達します。
ハローワークインターネットサービスでは全国の求人情報を検索できるので、希望勤務地の求人もすぐ見つかります。
地方就職支援コーナーがある
東京の品川ハローワークと大阪のハローワークプラザ難波には地方就職支援コーナーがあります。何れも職業相談、職業紹介、面接会、相談会などのサービスを受けることができます。
新卒応援ハローワーク、わかものハローワークでもU・I・Jターンを支援
地方就職支援コーナーがないハローワークでもU・I・Jターンを支援しています。卒業後3年以内の既卒者は新卒応援ハローワークでジョブサポーターが、卒業後3年以降の既卒者はわかものハローワークで相談員が支援してくれます。
用語解説
Uターン
地方出身者が都心で働いた後、故郷に戻って働くこと
Iターン
生育地以外の場所に移り住んだり、就職すること
Jターン
地方出身者が都心で働いた後、故郷とは違う地方に移り住んで働くこと
Oターン
Uターンしたけど故郷に嫌気が差して再び大都市で働くこと
ハローワークを利用してU・I・Jターンをする際の注意点
ハローワークを利用して既卒者がU・I・Jターンをする際の注意点は次の3つです。
- 大企業の求人はあっても少ない
- ブラック企業の求人も存在する
- 就職支援の質は民間の就職エージェントの方が高い
大企業の求人はあっても少ない
ハローワークは職歴のない人からある人まで幅広い層が利用しています。それにもかかわらず、企業が求める人材はなかなか見つからないというミスマッチが存在しています。
そのため、企業規模に関係なくより確実に自社の求める人材がいる可能性の高い転職サイトや転職エージェントを利用するところが多いです。こうした理由から大企業の求人はあっても少ないのです。
もう一つの理由としては、日本の雇用の8割を支えているのは中小企業で、ハローワークで募集をかけるのも中小企業が多いからというのがあります。ハローワークは無料で求人募集ができるので、採用にお金をあまりかけられない中小企業にとってはありがたい存在なのです。
ブラック企業の求人も存在する
採用にお金をかけられない中小・零細企業にとってハローワークは無料で求人を募集できるので重宝します。しかし、その求人の質が良いかというとそうとは限りません。求人票に書かれている条件と実際の条件が違うことがあります。
なぜこのようなことが起きるのかというと、ハローワークではひとつひとつどんな企業なのかを取材しているわけではないので、民間の就職エージェントのようなスクリーニング機能が無いからです。しかもやろうとしても膨大な求人に対して人が圧倒的に足りないので物理的に無理です。
ちなみに、「ハローワーク求人ホットライン」に申し出ると是正指導がなされますが、このような企業は後を絶ちません。
就職支援の質は民間の就職エージェントの方が高い
就職をしている数はハローワークの方が圧倒的に多いです。しかしサポートの質は民間のエージェントに比べると落ちます。ハローワークは求職者を企業に紹介して報酬をもらうという仕組みではないのと、相談員が就転職のプロではなく公務員や臨時職員だからというのがあるからです。
総合的に考えるとハローワークが好ましい
注意点を踏まえても既卒者がU・I・Jターンをするのであれば、ハローワークが好ましいです。なぜなら、民間の就職エージェントではカバーしきれない空白地域があるからです。
民間の就職エージェントで全国の求人を扱っているところはありますが、拠点を全国に構えてサポートを行っているところはありません。せいぜい東京、名古屋、大阪、福岡のような大都市に拠点があるだけです。
ハローワークは全国だけでなく、1つの都道府県の中で複数のエリアに拠点を構えて、就職に関する悩みや就活の仕方を相談に乗ってくれるので、電話ではなく対面でサポートして欲しい人にとっては特に利用したい存在です。
まとめ
既卒者のU・I・Jターンにハローワークが適している理由は次の3つがあります。
- 全国に拠点がある
- 地方就職支援コーナーがある(品川、難波のみ)
- 新卒応援ハローワーク、わかものハローワークでもサポートしている
そして、ハローワークを利用する際には次の3つの注意点もあります。
- 大企業の求人はあっても少ない
- ブラック企業の求人も存在する
- 就職支援の質は民間の就職エージェントの方が高い
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