「中卒フリーターだけど、アルバイトを辞めて、正社員就職をしたい。中卒でも応募できる求人を探しているが、なかなか良い求人が見つからない」
こんな悩みを持っている中卒フリーターが多いです。
大卒が当たり前の時代で、非大卒、特に中卒は学歴フィルターの影響が最も大きく、応募の段階で弾かれてしまうことが多々あります。
加えて、フリーターなど非正規は正社員として働いたこともないので、職歴なしのハンデも負わなくてはなりません。
だから、余計に求人が見つかりにくく、自力で就職しにくい立場なんです。
そこで、今回の記事では、就活サポートのある中卒におすすめの就職エージェントや、中卒求人が見つかる求人サイトをまとめました。
これらの就職エージェントと求人サイトを活用して、正社員就職を目指しましょう。
中卒におすすめの非大卒就職エージェント4選
中卒、高卒、専門卒、大学中退の非大卒に特化している既卒就職エージェントを紹介します。
大卒求人も扱う総合型就職エージェントよりも特化したアドバイスが受けられます。
ゼロタレ
求人地域 | 東京、大阪 |
利用料 | 無料 |
非公開求人 | あり |
雇用形態 | 正社員 |
学歴 | 中卒、高卒、専門卒、高専卒、短大卒、大学中退 |
ゼロタレの就職支援は中卒などの非大卒に特化していて、年間面談回数10,000回を超える就職アドバイザーキャリア設計に力を入れているため、初めての人でも安心して就活ができます。
それでも不安な場合は、ZERO Academyという職業訓練型の就職支援スクールがあり、最短1ヶ月間セミナーや研修を無料で受講できます。
企業の人事担当者から得た情報と就職アドバイザーによる業界・企業分析をもとに、中卒フリーターの選考対策も徹底しており、書類選考通過率は90%以上、選考からの内定率も80%以上に達します。
ヤンキーインターン
求人地域 | 東京 |
利用料 | 無料 |
非公開求人 | あり |
雇用形態 | 正社員、契約社員 |
学歴 | 中卒、高卒、専門卒、高専卒、短大卒、大学中退 |
ヤンキーインターンは研修型の就職エージェントで、18~26歳に限定して学歴・経歴不問でサポートしてくれます。(例外事由3号のイ)
研修の内容は実践的で、ビジネスの基礎から始まり、インサイドセールス、マインドセット、就活対策を同世代の仲間とともに6ヶ月間じっくり学べます。
食費、交通費、住居の提供が無償で行われるため、金銭的な負担無しに就職支援を受けられるだけでなく、報酬付きの仕事もあります。
2015年に開始以来、350名以上の卒業生が出ていて、就職先も大手企業や有名ベンチャー企業の実績があります。
リバラボインターンシップ
求人地域 | 関東 |
利用料 | 無料 |
非公開求人 | あり |
雇用形態 | 正社員 |
学歴 | 不問 |
リバラボインターンシップは研修型の就職エージェントで、18~29歳の求職者の就職・転職をサポートしてくれます。
参加者の8割は未経験者で、研修中は関東の18拠点の社宅を利用できるため、地方からの参加も全体の6割と多いです。上京して働きたい中卒フリーターにおすすめです。
2週間の基礎研修でビジネススキルの基礎を学んだ後は実践研修もあり、現場で専門的なスキルを習得できるため、職歴としてアピールできる経験を積むことができます。
リベンジャーズ
求人地域 | 全国(主に東京、大阪) |
利用料 | 無料 |
非公開求人 | あり |
雇用形態 | 正社員 |
学歴 | 中卒以上 |
リベンジャーズは非大卒、第二新卒、フリーターに特化した就職エージェントなので、中卒(高校中退)のフリータ―におすすめです。
2020年8月にできたばかりで、まだ求人数は多くありませんが、正社員の求人を中心に紹介してくれます。
何度でも相談に乗ってくれるので、求人探しや選考対策で困ったことがあれば積極的に活用しましょう。
中卒におすすめの学歴不問の就職エージェント7選
非大卒向け以外で中卒におすすめの学歴不問の総合型就職エージェントを紹介します。
就職ショップ
就職ショップは主に20代の既卒フリーターの人を対象にした就職エージェントです。リクナビNEXTやリクルートエージェントでお馴染みのリクルートが運営しているので、クライアント数は豊富です。
ただし、就職ショップはリクルートエージェントと異なり、求職者の適性に合った求人に絞って紹介するスタイルなので、求人がたくさん欲しいという人には向きません。
選考は面接からスタートするので、面接対策に力を入れてくれます。求人自体が学歴不問ですが、中卒というハンデをに気にならなくなるようにアドバイスしてくれるので、一都三県、関西の中卒の人は利用しましょう。
ハタラクティブ
ハタラクティブは主に20代の既卒、フリーター、第二新卒の就職をサポートする就職エージェントです。学歴も中卒から対応しています。
求人職種は営業から施工管理、一般事務、インフラエンジニアなど幅広いです。
一都三県、愛知、大阪、福岡の主要都市に展開していますが、全国展開ではないので、自分の地方の求人が無い可能性があるのは注意が必要です。
東京しごとセンター
東京しごとセンターはジョブカフェと呼ばれる自治体が運営する就職支援施設です。全国の中でも東京しごとセンターはサービスが充実していて、個別就職相談だけでなく、就活セミナーやインターンシップ形式の就職支援もあります。
20代はヤングコーナー、30代・40代はミドルコーナーで就職支援してくれます。学歴も一切不問で、都内の中小企業の求人が豊富です。
東京都民だけしか利用でいないイメージがありますが、東京都で働きたい人も利用できるので、問い合わせてみましょう。
ミドルコーナー登録はこちら(公式サイト)※ヤングコーナーは直接現地で登録
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sはマイナビワークスが運営する20代向けの就職エージェントです。マイナビエージェントよりも未経験者寄りです。
主に第二新卒から20代後半の職歴がある人の利用が多いですが、就業経験なしでも利用でき、卒業後3年以内の既卒者は、マイナビジョブ20’sアドバンスとしてサポートしています。特に、適性診断は面接対策としてもおすすめです。
学歴も不問で中卒でも応募できる求人が多いので、登録しておくと良いです。ただし、面談は東京、横浜、名古屋、大阪、神戸(アドバンスは東京、横浜、大阪、神戸)のみなので、注意してください。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは既卒・第二新卒向けの就職エージェントで、ベンチャー企業の求人に強いネオキャリアが運営しています。そのため、取扱求人もベンチャー企業や中小企業が中心です。
求人は全て学歴不問なので、中卒であることを気にする必要もなく、職歴なしの就職実績もあるので、職歴が無くても心配する必要はありません。
UZUZ(ウズキャリ)ほどのサポート時間ではありませんが、平均8時間かけてサポートしてくれて、選考対策も万全にして挑めるので、じっくり相談したいひとにおすすめです。
キャリアスタート
キャリアスタートは20代のフリーター・第二新卒に特化した就職エージェントです。拠点が東京しかないため、求人数に限りはありますが、企業とのパイプが強く、大手企業の取り扱いもあるので、チェックしておくと良いです。
リクナビNEXTの転職エージェントランキングでも評価されるほどサポート力に定評があり、未経験のフリーターのサポートにも存分に活かされています。
学歴は中卒から対応しているので、低学歴だから無理だと思わずに相談してみましょう。
Maenomery(マエノメリ)
求人地域 | 確認中 |
利用料 | 無料 |
非公開求人 | あり |
雇用形態 | 確認中 |
学歴 | 不問 |
Maenomeryはもともと体育会系のキャリア支援に強い就職エージェントですが、一般の若手向け就職サポートも行っていて、学歴・経歴不問であるため、中卒フリーターにもおすすめです。
マンツーマンで特徴・性格を見極めた上で求人紹介を行い、応募書類の作成や面接対策のアドバイスをしてくれるので、キャリアカウンセリングの満足度は高いです。
入社後の定着率も97%と高く、短期ではなく長期的にキャリア形成をしていきたい人におすすめです。
中卒の就職で併用すべきおすすめ求人サイト
中卒を対象にしている求人の総数は少ないため、就職エージェントだけでなく、求人サイトも併用して集めておきましょう。
バイトルNEXT
バイトルNEXTはディップが運営する就職・求人サイトです。もともとが、アルバイト求人サイトのバイトルから派生しているので、正社員経験が無くても応募できる求人が多数あります。
学歴も不問なので、中卒でも問題なく利用できます。例えば、「東京都、正社員経験なし、学歴不問」という条件だと、約3,000件の求人があります。
自分に向いている仕事がはっきりしていない人は、適職診断テストもあるので、受けておくと、職種選びの参考になります。
Indeed(インディード)
リクルートグループのIndeedが運営する求人検索エンジンです。無料で求人掲載できることから、中小企業によく使われています。そのため、中小企業の求人が多く、駒不足をカバーできます。
キーワードで求人を検索しますが、「学歴不問」や「職歴不問」で検索をして、正社員の選択肢を選ぶと、学歴不問が427000件、職歴不問が29,000件出てきて大変多いです。
リクナビNEXTやリクルートエージェントにはない求人が多数含まれているので、押さえておきましょう。
求人ボックス
求人ボックスは、カカクコムが運営する求人検索エンジンです。サービス内容はIndeedと同じですが、知名度の点では劣ります。
ただ、使う分にはどちらも変わらないので、気に入った方を利用すれば良いでしょう。
中卒の就職エージェント・求人サイトのおすすめ活用方法
中卒の就職エージェントと求人サイトの活用方法ですが、「非大卒を対象にしている就職エージェントをメインにしつつ、中卒の求人がある就職エージェント・求人サイトも併用する」という方法がおすすめです。
【中卒向け就職エージェント使った応募方法】
- 中卒を対象にしている非大卒就職エージェントに登録する
- 中卒の求人がある学歴不問の就職エージェントにも登録する
- 長く働ける求人を紹介してもらう
- 就職エージェントに推薦してもらって応募する
中卒を対象にしている非大卒就職エージェントに登録する
中卒は学歴のハンデが最も大きいので、求人サイトをメインに使うよりは、就職エージェントをメインに使った方が良いです。
その就職エージェントの中でも、中卒を対象にしている非大卒就職エージェントを優先して使いましょう。
大卒も含めた学歴不問の求人を扱う就職エージェントも複数ありますが、非大卒に特化している方がより就活アドバイスが親身です。
長く働ける求人を紹介してもらう
学歴がないのに、離職率が高い企業に就職してすぐ辞めてしまうと、再就職がしにくくなります。
長く働ける求人を紹介してもらい、就職エージェントの推薦で応募しましょう。
中卒は転職エージェントを避けた方が良い
就職エージェントではなく、マイナビエージェントやリクルートエージェントのような転職エージェントの方が拠点数も求人も多いからいいのではと思うかもしれません。
しかし、経験者向けであること、高卒でさえ求人が少ないのに中卒であることを考えると避けた方が良いです。
そもそも、リクルートもマイナビも社会人経験ゼロで非大卒でも利用できる就職エージェントを持っているので、そちらを利用した方がまだ可能性が高いです。
求人サイトも併用する
就職エージェント全般に言えることですが、民間では展開エリアが主要都市に限られてしまいます。
加えて、高卒よりも中卒の方が求人が少ないという事情もあります。
そのため、複数の中卒求人を扱う就職エージェントを利用することはもとより、求人サイトも併用すると面でカバーできます。
だたし、求人サイトは就職サポートが付かないので、その点を考慮して使う必要があります。
中卒の求人の選び方
中卒フリーター・ニートが望む求人を得るためには、次の3点が大切です。
- 求人探し・紹介に対して無知・受け身はダメ
- 就職しやすい、正社員になりやすい業種・職種を知る
- 自分の希望・適性に合っているか確認する
以下で詳しく解説していきます。
求人探し・紹介に対して無知・受け身はダメ
就職エージェントに言われるまま、もしくは何も知らずに求人サイトから探して応募すると、納得した就職はできません。
特に、就職エージェントは慈善事業ではなくビジネスとして就職支援しているので、就職実績を出しやすい職種を紹介してきます。
自分の希望に沿わない可能性もあるので、意思表示は明確にした方が良いです。
就職しやすい、正社員になりやすい業種・職種を知る
次に紹介する中卒が就職しやすい、正社員になりやすい業種・職種を、デメリットも含めて事前に確認しておきましょう。
- エッセンシャルワーカー
- 営業職
- エンジニア
エッセンシャルワーカー
エッセンシャルワーカーは、介護職、施工管理、設備管理、製造職、ドライバーなどの仕事に従事している人を指します。
人手不足の業種・職種が多いため、中卒に限らず就職がしやすいです。
その一方で、労働環境が良くなかったり、給与が低いといった理由から離職率が高いというデメリットもあります。
そのデメリットに納得できるのであれば、正社員になりやすい職種なのでおすすめできます。
営業職
営業職はどの業種の会社でも営業職はいるため、求人数が多いです。
特別な資格・スキルが必要というわけではないため、中卒でも就職がしやすく正社員の求人も多いです。
将来、転職を考えた時に、異業種へ移りやすいので、おすすめです。
エンジニア
エンジニアは時代の流れもあって、人材不足の職種です。
プログラミングスキルを身につけたり、CCNAなどの資格を取得する必要はありますが、手に職がつくのでキャリアアップや年収アップがしやすいです。
企業も育てるなら若い方が良いと考えているので、中卒から就職できるのであれば、おすすめの職種です。
一方で、正社員になって勤めた派遣会社が、建設業と同様に多重下請け構造の末端だった場合、年収が低く、スキルも身につきにくいため、就職先は吟味する必要があります。
自分の希望・適性に合っているか確認する
1つ目のポイントとも関連しますが、自分の希望・適性に合っているかどうかはとても大事です。
職種のミスマッチが起きてしまうと、すぐに辞めてしまうことになりかねないからです。
意思表示として求人に対する希望を述べた上で、募集職種の適性は就職アドバイザーに確認しましょう。
中卒の就職によくある質問
最後に、中卒の就職によくある質問や疑問についてまとめています。
学歴不問は中卒も含まれますか?
学歴不問には中卒も当然含まれます。
もし、中卒が含まれないという意見を見かけたら、それは間違いです。
学歴不問は、学歴を問わないという意味なので、中卒から大学院卒まで全て対象です。
しかし、採用において学歴を比較される可能性は否定できません。
高卒認定試験は合格しておくべきですか?
高卒認定試験の合格は高卒と同等の学力を証明するにすぎないので、学歴上は中卒です。
就職エージェントの利用において、絶対に必要というわけではありません。
学歴以上に職歴が大事なので、早めに就職して正社員経験を積めるのであれば、その方が良いです。
もし、将来的に転職を考えているのであれば、大卒の方が選択肢が多いので、大学受験資格が得られる高卒認定試験に合格しておく意味はあります。
高卒認定試験ではなく高校を卒業しておくべきですか?
高卒以上を対象にしている就職エージェントの利用や求人応募ができるようになるという点では意味があります。
しかし、高卒認定試験と同様に、職歴の方が大事なので、中卒を対象にしている就職エージェントを利用して就職できるのであれば、その方が良いです。
もし、高卒資格を得るのであれば、就職のタイミングを考えると、入学時で10代~22・23歳位が限度でしょう。
それよりは、中卒で働きながら高卒認定試験に合格して、通信制大学に通い卒業する方が、職歴と学歴の両方を追えるので、キャリアの可能性が広がります。
40代中卒フリーターでも利用できる就職エージェントはありますか?
民間の就職エージェントで40代の中卒フリーターに対応しているところはありません。
しかし、東京都のジョブカフェ(自治体版のハローワーク)である東京しごとセンターは40代中卒でも利用することができます。
実際の運営は外部の人材会社に委託しているので、中身は民間とほぼ同じです。
40代に限らず、30代半ば以降はジョブカフェを活用しないと就職は厳しいです。
取得しておいた方がよい資格はありますか?
法律で保持を求められている資格以外は、若さや志望職種への適性の方が重要です。
それを理解した上で、取得しておくならば、受験制限のない資格がおすすめです。
例えば、
- 第二種電気工事士
- 宅建士
- 行政書士
- 司法書士
- 簿記検定(日商、全経)
などです。
第二種電工事士を取得すると、人手不足の消防設備士試験の受験資格が得られます。
宅建士は不動産業界を志望するなら取得しておきたいですが、営業職に必ずしも必要というわけではありません。
行政書士、司法書士は資格を取得して就職すれば一定の収入が見込めます。
特に、行政書士は合格すると社労士の受験資格が得られる点でもお得です。
簿記検定は日商だと1級、全経だと上級を取得すると税理士試験の受験資格が得られます。
簿記の1級・上級があれば、一般企業の経理でも重宝される点でおすすめです。