既卒が個人で企業に応募する際に、職務経歴書の提出を求められることがあります。
経験者も含めて募集している求人によく見られますが、どのように対応すればよいのでしょうか?
そこで、今回の記事では3つの対応パターンを解説したので参考にしてください。
アルバイト経験をもとにして作成する
職務経歴書にアルバイト経験を書くというのが1つ目の対処法です。
何も書かないよりはマシ
企業から指定されている書類を提出しないのは書類選考で落ちる理由になります。
アルバイト経験であっても、職務経歴書に書いておけば、書類選考に通過する確率は上がるのでマシです。
アルバイトは職務経験と見なしていないという問題もある
一般的にアルバイトは職務経歴書には書かないという意見もあります。
また、職務経験とは見なさない企業も多く、提出しても意味をなさないこともあります。
応募先に役立つ経験かどうかがポイント
職務経歴書に書いても評価されるアルバイト経験とは、応募先の仕事に役立つかどうかです。
これは2つの意味があり、1つ目は仕事内容が似ている、2つ目はフルタイムで長期間働いているのであれば役に立ちます。
逆に、日雇いや短期間のアルバイトだと、誰でもできる仕事なので、評価されません。
ここで、経験したアルバイトが応募先に全く関係がなくても書いた方が良いのかという疑問が沸くと思います。
フルタイムかつ長期間であれば書いた方が良いです。
企業は、すぐに辞めずに長期間働いてくれる人を求めているので、少なくともその点はアピールできるからです。
自己PR書に変更してもらう
職務経歴書は書けないけど、何かアピールはしておきたい人は自己PR書に変更してもらうことをおすすめします。
既卒に自己PR書を求めてくることは多い
既卒を採用するということを前提に求人募集している企業は、募集要項に提出書類として自己PR書を指定していることが多いです。
つまり、経験者向けの求人に既卒が応募できる場合に、職務経歴書を応募書類として指定していても、既卒の応募を容認している以上、自己PR書に変更してくれる可能性は十分にあります。
経験ではなくポテンシャルを見てもらいやすい
職務経歴書という形式だと、職務経験をアピールするのには限度があります。
仕事の範囲が限定されているからです。
しかし、自己PR書であれば、自分の強みをアピールできるので、企業も応募者のポテンシャルを見ようとしてくれます。
アルバイト以外のエピソードを使える
アルバイトはろくにしたことがないという人でも、ボランティアや趣味など他のエピソードを使えます。
新卒扱いの既卒であれば、学生時代のエピソードも使えるので、ネタ探しに困りにくいです。
自己PRだけでなく志望動機を混ぜても良い
自己PR書は職務経歴書と同様に自由書式の応募書類です。
そのため、自己PRのみで書く必要はありません。
A4一枚のうち、前半部分は自己PR、後半部分は志望動機という構成も可能です。
提出無しにしてもらう
職務経歴書も自己PR書も書きたくないという人は、提出無しにしてもらうという選択肢もあります。
職務経歴書を要求している企業では交渉の余地あり
職務経歴書の提出を求めている企業で既卒の応募が可能なところは交渉の余地があります。
企業側も職務経験がないことは分かっているので、問い合わせをして提出無しにしてもらうこともできます。
職務経歴書も自己PR書も提出無しにするのはもったいない
職務経歴書を提出無しにするのは自分自身を評価してもらう書類が1つ減るので、おすすめはできません。
少なくとも、自己PR書に変更してもらって、提出するべきです。
さらに、自己PR書でさえも提出無しにするのは、アピールの機会を自ら完全に捨てているようなものなので、もったいないです。
既卒向けの職務経歴書テンプレートはある?
ここで気になるのが、既卒向けの職務経歴書テンプレートはあるのかという点です。
つまり、アルバイトを元にして書かれているものがあるのかどうかですが、あります。
- リクルートエージェント
- エン転職
- バイトルマガジン BOMS
リクルートエージェントで職務経歴書の見本をダウンロードできますが、その中に「職務経験が少ない方(アルバイト)の職務経歴書テンプレート」があります。
エン転職ではダウンロードはできませんが、サイトに見本が掲載されているので、それを参考にしましょう。
特に、NG例と改善例を比較しているので、どのように書けば良いのかが分かりやすいです。
アルバイト求人情報でお馴染みのバイトルマガジン BOMSでも、社員未経験・フリーター向けに職務経歴書の書き方を公開しています。
その中に、飲食店とスーパー・コンビニの2つを例に挙げています。
これを参考に既卒者は職務経歴書を書きましょう。