教員の仕事がきつい、人間関係に疲れたなどの理由で辞めたいと考えていませんか?
しかし、「新卒1年目ですぐ辞めるのはありなんだろうか」「辞めて後悔しないだろうか」と悩んでいる人も多いと思います。
今回、そんなあなたに向けて、「教員を新卒1年目ですぐ辞めるメリット・デメリット」や「教員を辞める際の注意点」を解説しました。
教員を新卒1年目ですぐ辞めるのはあり
結論としては、教員を新卒1年目ですぐ辞めるのはありだと思います。
新卒1年目でも辞めている人はたくさんいるので問題ありません。
しかし、辞めて後悔する人も中にはいます。
それは、辞めることによるデメリットをよく把握しなかったためです。
辞めるかどうか迷っている人は、メリットだけでなくデメリットもあるので、よく確認した上で行動に移しましょう。
教員を新卒1年目ですぐ辞めるデメリット
教員を新卒1年目ですぐ辞めるデメリットについてまとめました。
転職活動でマイナス評価されるかもしれない
教員だけに限りませんが、新卒1年目ですぐに辞めると、転職活動でマイナス評価されるかもしれません。
短期離職を「忍耐力が足りない」や「根気がない」と見なす会社も未だにあるからです。
実際に、採用担当者から「教員の仕事が大変なのはわかるけど、うちの仕事もきついから耐えられないのでは?」と質問されるかもしれません。
上記のような質問に上手く答えられないと、採用選考で不利になることがあり、転職活動が思うように進まないかもしれません。
このようなマイナス評価を避けるためには、退職理由や将来のキャリアプランなどをしっかりと説明できるようにしておくことが必要です。
教員としての安定した仕事を失う
教員を辞めるということは、安定した仕事を失うことにつながりかねません。
教員は民間にもいますが、公務員であることが多く、一定の給与や福利厚生が手厚く保障されているからです。
この安定性は、他の職種やフリーランスではなかなか得られません。
また、教員としてのキャリアを積むことで、将来的には校長・教頭など役職につくチャンスもあります。
しかし、すぐに辞めると生涯収入や地位が得られなくなり、既に退職している場合は、転職先が決まらないと生活が不安定になります。
そのため、安定を求めるのであれば、退職の判断は慎重にすべきです。
家族から文句を言われる
教員を新卒1年目ですぐに辞める際に、家族から文句を言われる可能性があります。
教員は「社会的地位が高く、安定している仕事」として評価している人が多いからです。
特に、家族は教員になったことに安心し、将来を期待しているでしょう。
そのため、短期離職すると、「なぜ安定している仕事をわざわざ捨てるのか?」と文句を言われ続け、家族関係がギクシャクするかもしれません。
最終的に退職の判断は本人がすることですが、家族を説得できないと精神的に不調をきたすこともあります。
教員を新卒1年目ですぐ辞めるということは、こういったリスクもあるということを認識しておきましょう。
教員を新卒1年目ですぐ辞めるメリット
教員を新卒1年目ですぐ辞めるメリットをまとめました。
時間にゆとりを持てる
教員を辞めることで、時間にゆとりを持てるようになります。
教員は、授業の準備、生徒・保護者対応、部活動の指導など、多忙を極めているからです。
休憩も早々に切り上げたり、仕事を家に持ち帰ることもあるので、プライベートの時間を確保できません。
しかし、教員を辞めることで、多忙さから解放されて、自分の時間を持てるようになります。
そうなれば、趣味に興じたり、友人や家族と過ごす時間も増えます。
このように、時間的なゆとりを得られるのは、人生においてとても良いことです。
早い段階でキャリアの方向転換ができる
教員を新卒1年目で辞めると、早い段階でキャリアの方向転換ができます。
20代は経験が無い異業種・異職種への転職が、他の年代に比べてしやすいからです。
これは年齢という要素だけでなく、しがらみが少ないことが大きいです。
仕事は経験がものを言うので、新たな仕事で経験を積んでいくのであれば、新卒1年目でなくても早めに決断できることは好ましいです。
ストレスのある仕事から解放される
教員を辞めると、ストレスのある仕事から解放されます。
生徒を適切な進路に導き、保護者対応をするといった仕事は新卒の教員にとってプレッシャーが大きく、ストレスになりやすいからです。
最近は部活動を外注したり、チーム担任制、教科担任制を推進する学校も増えていますが、人が足りていないため根本的な解決には至っていません。
そんな状況で勤務し続けても、精神的な負担はさらに増すばかりです。
早い段階で教員を辞めることは、このようなストレスのある仕事をする必要がなくなるため、精神的な健康が守られます。
年収アップするかもしれない
教員を辞めることによって、年収アップするかもしれません。
転職先によっては成果主義を導入している会社もあるからです。
特に、営業職やWebマーケターなどの職種は成果が数値で明確にわかるため、良い成績であれば給与に反映されやすいです。
実際に年収アップするかはチャレンジしてみないとわかりませんが、このような可能性もあります。
パラレルワークがしやすくなる
教員を辞めると、パラレルワークがしやすくなります。
民間の方が公務員よりも副業・兼業の制限が緩いからです。
本業で十分な収入があるのだから、副業・兼業をする必要はないと言われるかもしれませんが、自己実現をしたいと考えている人はいます。
そういう人にとって、パラレルワークがしやすい職場は魅力的です。
教員は多忙を極めることもあって、時間をとりにくいので、他の職種に転職してパラレルワークをするというのはありです。
教員を辞めると決めた後の流れ
教員を辞めると決めた後の流れについてまとめました。
転職先の業種・職種を決める
教員を辞めると決めた時には、転職先の業種・職種を決めましょう。
最終的な目的地を決めることによって、企業研究や応募書類の作成などがやりやすくなるからです。
具体的に決められないという人は、転職エージェントに相談するのもありです。
キャリアカウンセリングを通じて、方向性を示してくれます。
転職エージェントを利用して転職活動をする
教員を辞める際は、転職エージェントを利用して転職活動するのがおすすめです。
教員を新卒1年目で辞める場合は、職歴が1年以内しかないため、転職活動に苦戦するかもしれないからです。
個人で転職サイトを利用して転職活動するのはありですが、書類選考が通りにくかったり、面接で上手く言えないこと感じる場面が多々あるでしょう。
そんな時には、短期離職や第二新卒に強い転職エージェントを利用すれば、選考対策のアドバイスや適職の紹介をしてくれます。
転職先が決まったら退職を申し出る
転職先が決まったら退職を申し出ましょう。
退職の引き止めがきついなど、辞めさせてもらえない場合は、退職代行サービスを利用するのもありです。
また、転職エージェントを利用していれば、転職先と退職のスケジュール調整をしてくれます。
教員からの転職でおすすめの職種
教員からの転職でおすすめの職種を紹介します。
教員経験を活かせる職種
以下のような教員経験を直接活かせる職種、つまり、同業界同職種は転職がしやすいのでおすすめです。
教材制作
学校事務
学童保育
教員・教育とは関係がない職種
以下のような教員・教育とは関係がない職種、つまり、異業界異職種は転職難易度が上がりますが、全く経験を活かせないわけではありません。
Webマーケター
営業職
ITエンジニア
教員からの転職でおすすめの転職エージェント
教員からの転職でおすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sは20代向けの転職エージェントで、既卒・第二新卒に強いです。
未経験OKの求人が76%あり、専任のキャリアアドバイザーが適職を紹介してくれます。
適性診断を活用したカウンセリングも行っており、教員以外で向いている職種や自分の強みを知れます。
拠点のある東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡の求人に強く、面談はオンラインで対応してくれます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは業界トップクラスの求人数があり、全業界を網羅しています。
第二新卒の求人に強く、新卒1年目で転職を考えている人へのサポートも期待できます。
特に、面接が苦手な場合は、面接力向上セミナーや模擬面接をしてくれるので、役に立ちます。
全国の20ヶ所に拠点をおいて展開しているので、地方での転職にも使えます。
Education Career(エデュケーションキャリア)
Education Careerは教育業界専門の転職エージェントです。
学校教員の転職支援実績が豊富で、応募書類の作成や面接対策も専門的にアドバイスしてくれます。
面談はオンラインで実施しているため、相談がしやすいです。
教員と同じ教育業界の企業に転職を考えている人におすすめです。
教員を新卒1年目ですぐ辞めるのはあり?のまとめ
デメリットをよく理解した上で、教員を新卒1年目で辞めることは問題ありません。
教員免許があるので、教員に戻りたくなったらいつでも戻れます。
長時間労働やストレスで心身が不調になって仕事ができなくなる前に、早めに決断して転職活動しましょう。