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大学中退は就職できないと思ってしまう理由と対処法を解説

大学中退者向け就活の問題点別対処法のイメージ 転職・就活ノウハウ

大学中退というだけで、就職をあきらめている人もいるかもしれません。

でも、既卒で就職できないと思っている人もいるくらいなので、決して就職を諦める必要はありません。

実際にきちんと対策を練っている大学中退者は就職を決めています。

そこで、今回の記事では、大学中退者が就職できないと思ってしまう理由を踏まえた上で、対処法も解説しています。

読み終えれば、自信を持って就職活動に挑めるようになりますよ!

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大学中退は就職できないと思ってしまう理由

大学中退は就職できないと思ってしまう理由は次の5つです。

  • 応募できる求人が減る
  • 現役の高校生よりも劣る
  • 面接に進めない
  • 自己PRできることがない
  • 志望動機・中退理由が思いつかない

応募できる求人が減る

大学中退者になると応募できる求人が減ります。なぜなら、学歴が高卒扱いになるからです。

ここでどれくらい大卒者と高卒者の求人数に違いがあるのかを見てみましょう。

厚生労働省が発表した平成30年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」(平成31年1月末現在)によると、2019年3月に卒業予定の高校生の求人数は約47.5万人ありました。

また、リクルートワークス研究所が発表した第35回ワークス大卒求人倍率調査によると、2019年3月に卒業予定の大学生・大学院生の求人数は81.4万人ありました。

大卒81.4万人-高卒47.5万人=約34万人分の求人数の差があることが分かります。

しかも、大学生の民間企業就職希望者43.2万人なので、38.1万人の未充足が発生しています。この数字は大卒と高卒の求人数の差とほぼ同じです。

だから、大学中退者をもっと積極的に採用してくれよと思うかもしれませんが、現実はそうではありません。そうであれば、求人数を求めるのではなく、最終的に就職できる確率を上げることが必要です。

現役の高校生よりも劣る

もしあなたが採用担当者だったとしたら、新卒の高校生と大学中退者のどちらを採用しますか?

「新卒の高校生」と答えるはずです。

経歴に傷のある大学中退者を採用するよりも、経歴が真っ新な新卒の高校生が優先されるのは当然のことです。

これは何も高卒者の採用だけでなく、大卒者の採用においても同じことが言えます。新卒の大学生と既卒者を比較すれば、新卒の大学生を採用する会社がほとんどです。

卒業後3年以内は新卒扱いという国の方針がありますが、浸透しているとは言えません。

既卒者が新卒者向けのサービスを利用するのは就職の確率を上げる観点からは当然ありなのですが、理想と現実は違います。

だから、大学中退者も新卒の高校生に劣るということは覚えておきましょう。

面接に進めない

履歴書に学歴を書く時には必ず大学中退と書きます。

そのため、学歴だけでも書類選考を落とされる可能性が非常に高いです。

おまけにスキル・資格・経験なしの三重苦なので、履歴書やエントリーシートにアピールできるようなエピソードがないことも落とされる要因になります。

自己PRできることがない

中退者が就職活動を始めた時に直面するのが、自己PRできることがないことです。

大学を中退してしまっているので、大学時代のエピソードがない・使いにくいというのが最大の問題です。

しかし、材料が無いというのは正確ではありません。自己分析をしっかり行えば、使える材料は出てきます。

だから、高校時代までの自己分析を入念に行う必要があります。

志望動機・中退理由が思いつかない

自己PRと並んで困ることが志望動機が思いつかないことです。

だからと言って、御社の社風に惹かれましたとか、御社の商品やサービスが好きですなど誰でも言えるようなことは志望動機になりませんし、それを言ったとしても不採用です。

ではどうすればいいのと思うかもしれませんが、志望動機は自己PRを作ることが出来れば、すぐに作れます。

なぜなら、志望動機の半分は自己PRを変形させたものだからです。

採用する企業が心配している点

個人が感じている理由だけでなく、企業側が心配している点も確認しておきましょう。

辞めグセ

学生にとっての仕事は勉強です。4年間で必要な単位を取得すれば卒業できます。

しかし、勉強を途中で放り出して大学を辞めてしまうような人は、何をやらせても物事が続かない人、つまり会社をすぐに辞める人だと思われてしまうのです。

そうなると会社は中退者であるあなたを採用することに関して二の足を踏んでしまいます。

ここで、会社が迷いつつもあなたの採用に踏み切ったとしましょう。

入社して半年経って突然会社を辞めたらどうなるでしょうか?

会社としては困ります。

新規事業を企画していて、既存社員をそちらに回すためにあなたを採用していたとしたら、また新たに人を採用するか社内調整しないといけません。

あなたを採用する時にかかったお金、教育・研修に費やしたお金・時間・人的資源の全てが無駄になります。

さらにあなたの代わりの新しい人を採用するためのお金や教育・研修などのもろもろのお金が必要になります。

大企業であれば資金は豊富なので、何とかなりますが、中小零細企業であれば、相当なダメージです。

だから二の足を踏んでしまうのです。

さらに注意したいのが、中退の回数です。

あなたが大学または高校を中退しただけであればまだいいのですが、高校も大学も中退しているとなると就職は相当厳しいです。

2回のドロップアウトはかなり堪えます。ただ、それでも働いている人はいるので、就職が全くできないわけではありません。

やる気の有無

大学を中退してすぐであれば、空白期間は無いので問題にはなりませんが、そこから1年・2年と時が過ぎていくほど評価が下がっていきます。

なぜなら、理由があって大学を辞めたのに、何もアクションを起こしていない、やる気がないと捉えられるからです。

逆に言うと、何かしていたことを述べれば評価が下がることはありません。

大学中退から就職するための対処法

個人・企業双方が感じている懸念点は、解消する方法があります。

大学中退者が採用されやすい職種を知る

就職できる確率を上げるためには、大学中退者でも採用されやすい職種を知っておく必要があります。

例えば、営業職、販売・接客、ITエンジニア、事務職、Webデザイナーなどです。何れの職種も未経験者からなっている人は多くいるので大学中退者でも十分にできます。

この中で最も現実的な職種を選ぶとすれば営業職です。

会社でも営業がいないと売り上げに繋がりません。特に、新規開拓営業の実績を積めば転職でステップアップもしやすいので、学歴で躓いた大学中退者におすすめの職種です。

また、将来性で職種を選ぶとすればITエンジニアです。

人材不足が激しい職種で文系出身者でも教育をしてITエンジニアにしようとする動きがあるくらいです。

大学中退者が採用されやすい雇用形態を知る

雇用形態という点で大学中退者の就職確率を上げるのであれば、契約社員か派遣社員になります。

といっても、選択するのであれば、正社員登用制度のある契約社員や一定期間後に双方の合意で直接雇用になる紹介予定派遣にしないとダメです。

非正規雇用は立場が弱いので景気が悪くなったら真っ先にリストラ対象になります。

しかし、学歴というハンデがあるので、いきなり正社員というのは難しいです。

そのため、正社員登用制度のある契約社員や紹介予定派遣が現実的なのです。

納得してもらえる中退理由を考えておく

まずは中退の理由を箇条書きで挙げていきます。

  • 病気・怪我
  • 単位が足りない
  • 経済的事情

この3つの理由の中で病気・怪我、経済的事情はしょうがないと思ってもらえるのですが、単位が足りないというのは計画性が無いと思われてしまうので印象が悪いです。

では個別に詳細を見ていきましょう。

まず、病気・怪我ですが、怪我は日常生活に支障が出るほどのものでなければ中退の理由になりません。

病気は理由になりますが、採用する側の懸念は完治しているかなので、はっきりと完治していることを論理的に伝えれば問題になりません。怪我も同様に完治していることを伝えましょう。

次に、単位が足りないですが、何らかの理由でだらけたか、勉強不足で単位が取れなかったことによる計画の無さや拙速に辞めたことの反省をまず述べます。

その上で、前向きに行動していることを伝えます。

例えば、目指す仕事に必要な資格取得の勉強をしているとか、アルバイトをしている中で○○に興味を持ち目指そうと思ったなどです。

最後に、経済的事情ですが、「父親がリストラされたので中退した。大学では○○を中心に学んでいたので、その分野の仕事を目指している」のような感じで伝えましょう。

自己分析をする

就活をする際には自己分析から始めるのが一般的です。

自己分析には4つのポイントがあります。

物事に取り組んだきっかけ、取り組んでいく中で直面した困難・問題、それに対して努力したこと、最終的な結果・成果です。

この4つのポイントを小学校、中学校、高校、大学中退までのそれぞれの時代に照らし合わせて材料を箇条書きでピックアップしていきます。

最後にピックアップした材料全体を見て、合っていると思われるセールスポイントを挙げます。

既卒就活を失敗したくないなら自己分析を正しくやろう
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自己PRの作り方を確認しておく

自己PRはセールスポイント、それが得られたきっかけ・背景、直面した困難・問題、それを解決するためにした努力、最終的な結果・成果、このセールスポイントを仕事でどう活かしたいかを書けば良いのです。

どう活かしたい海外の部分はもう既に自己分析で書き出しています。だから、後は組み立てるだけです。

既卒の自己PRの書き方・作り方【見本あり】
「既卒の自己PRの作り方が分からない。新卒とは何か違うの?ネタがそもそも無い…」 こんな悩みを抱えていませんか? 実は自己PRは新卒、既卒、中途関係なく、基本的な書き方は同じ。 だから、新卒との違いを気にする必要はありません。 問題なのは、

志望動機の作り方を確認しておく

まず、志望動機の構成ですが、結論、根拠、具体例、結論でまとめるのが一般的です。

ただし、これだけだと職種の志望理由で終わってしまうので、業界・会社に興味を持った点、会社で活かせるセールスポイントも加えます。

  • 結論:セールスポイントを活かしてしたいこと(≒職種の志望理由)
  • 根拠:なぜそれをしたいと思ったのかの背景・きっかけ
  • 具体例:背景・きっかけの詳細
  • 興味:業界・企業に興味を持った点
  • 接点:興味を持った点で活かせるセールスポイントや体験
  • 結論:冒頭の職種の志望理由の再掲
既卒が志望動機を作る時のポイント【例文あり】
既卒から就職するために志望動機を作っても、熱意がないとか、内容が浅いと言われてしまうと悩んでしまいますよね。 でも、そう言われてしまうのには理由があるんです。 この理由を究明しないまま、応募する企業ごとに志望動機を作成しても、面接で落とされ

大学中退後の空白期間の説明を考えておく

例えば、「中退後は生活するのにお金が必要なので、アルバイトを始めました。その中で○○に興味を持ち、アルバイトと並行して○○の勉強をしています。」のような感じでまとめると目的意識を持って生活をしていることが伝わります。

以下は、既卒の空白期間についての記事ですが、参考になる部分はあるので一読してみてください。

既卒の面接で空白期間を聞いてくる意図
既卒になった瞬間から1ヶ月・2ヶ月経つごとに空白期間が延びていきます。職務経験がある人が退職をしてから許容される空白期間が6ヶ月と言われていますが、既卒者も卒業してから6ヶ月であれば、空白期間はさほど気にする必要なし。しかし、既卒になった年...

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