既卒就活の方法が分からないと悩んでいませんか?実は既卒といっても各々が置かれている状況は異なるので、微妙に取るべき方法が変わってきます。
例えば、年齢で比較してみると、20代と30代・40代が全く同じ既卒の就活方法ということはおかしいですよね?20代は取りうる選択肢が多く、40代は限定されます。
また、フリーターなのかニートなのかでも、選考でアピールできる部分に差があるので、全く同じということはあり得ません。
そういった細かいことを把握しないで、他の人と同じ既卒の就活方法を選択していると失敗します。
そこで今回の記事では、状況別に既卒の就活方法を5つに分けて解説しました。
自分に合った既卒の就活方法が分かるので、すぐに行動を起こしましょう。
卒業後3年以内の人の就活方法
学校を卒業後3年以内の人の場合、国の方針で新卒として扱われることになっています。つまりは、新卒の就職サイトを利用してもOKなわけです。
ただし、いくら新卒の就職サイトで既卒向けの求人も増えてきているとはいえ、卒業後3年以内は新卒扱いというのが全ての企業に浸透しているわけではないんですね。
新卒向けの求人の方が圧倒的に多いのは確かなので、新卒の就職サイトにプラスして、既卒向けの就職支援サービスや転職求人サイトなど複数の選択肢を用いて、就職活動を進めていくということが求められるんです。
20代の人の就活方法(卒業後3年程度を過ぎた人)
卒業後3年を過ぎて20代半ばくらいの人、例えば、資格試験挑戦者が多い25~28歳あたりは、既卒就職支援サービスがぎりぎり利用できる年齢にさしかかっているので、利用した方が良いでしょう。
何れにしても、20代半ばくらいまでは選択肢が複数残されているので、早めに積極的に行動に移しましょう。
30代以降の人の就活方法
既卒やフリーターを対象にしている就職支援サービスで、26歳以下を対象にしていたり、29歳以下を対象にしているところがあるので、だいたい30歳以降というのが高齢かどうかの目安になります。
30代前半であれば、高齢ではなくまだ若いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大学を卒業して勤め出して8年以上あれば、相当な職歴と言えます。
そう考えると、30代前半は決して若いとは言えませんし、むしろ20代後半でさえも若くはありません。
以上のことを踏まえて、30代以降の人の就活方法を考える必要があります。
まず、大学や高校を卒業してかなり空白期間が空いています。
アルバイトをしていれば、就活で空白期間の説明もできるのですが、全くしていないとなると、高齢と空白期間のダブルパンチで自分自身が困ったことになります。
卒業後から高齢と言われる今に至るまで一体何をしていたのか、採用をする側にとっては疑惑の目を向けざるを得ません。
フリーターである場合
今までにバイトをしていたとしても、日払いのバイト経験だけでは意味がありません。
すぐ辞める、堪え性がないと思われないために、継続性があるという意味から長期間である必要があります。
これらのケースに当てはまるのであれば、長期のアルバイトに就くことから始めなくてはいけません。
ただでさえ、30歳を超えてくると年齢的に応募できる求人も減ってくるので、少しでも就活でプラスになることはしておくべきです。
一方で、長期的に続いているアルバイト経験のある人は、その経験を上手く表現すれば、高齢であっても就活で内定を得られる可能性はあります。
ただ、冒頭でも述べたように、どの就職支援サービスもほぼ20代までを対象にしているので、この点に留意しておく必要があります。(利用に関しては問い合わせてみましょう)
ですので、就活をする際には、30代以降の高齢でも利用できるハローワークや東京しごとセンター関連のサービスに相談することをおすすめします。
一般の求人サイトでも仕事を探すことは可能ですが、サポート力という点ではハローワークや東京しごとセンターの方が勝っています。
ハローワークは全国47都道府県にありますので、30歳以上の高齢の既卒フリーター・ニートのみなさんは、就活で利用してみてはいかがでしょうか。
なお、アルバイトに関しては記事の最後の方でも解説しているので、参考にしてください。
ニートである場合
全くアルバイトもしたことがないニートである場合は、状況としては非常に厳しいです。
しかし、就職ができないわけではありません。方法はあります。
まず大事なのが行動を起こすこと。
30代以降でも利用できるハローワークやジョブカフェを利用しましょう。
特に、ジョブカフェの中でも東京しごとセンターのJobトライはインターンシップ型の就職支援なので、いきなり働くのは不安だという人におすすめ。
ハローワークにもトライアル雇用という似たような制度があるので、併せてチェックしておきましょう。
下記は既卒がインターンシップをする上で参考になる記事です。
選考がうまくいっていない人の就活方法
書類選考が不通過だったり、面接で落ちたりして選考がうまくいっていない人は、選考が進まない原因を第三者に診てもらうということが必要だと思います。
その第三者というのは、
- 両親
- 友人
- 母校の就職課担当者
- 就職アドバイザー
などです。
まず、手っ取り早く診てもらえるのは両親ですね。
あなたが大学を卒業したくらいの年齢であれば、特に父親は働いているはずなので、現役の社会人の意見をすぐにもらえるはずです。
友人に聞くのも良いでしょう。
先に就職して働いているということに思うこともあるかもしれませんが、同世代なわけですから、ほぼ同じ目線でアドバイスしてくれるはずです。
数多くの就職アドバイスをしてきている母校の就職担当者に診てもらうというのも、ありだとおもいます。
卒業してからはもう関係ないと思っている人もいるかもしれませんが、相談をすれば既卒者でもしっかりサポートしてくれます。
最後に、就職アドバイザーに診てもらうのも選択肢の一つです。
既卒向けの就職支援サービスでは、就職アドバイザーが既卒者が就職できるようにサポートしてくれるのですが、企業に人材を紹介して報酬が発生するという仕組みなので、サポート力という点では新卒応援ハローワークよりも上だと思います。
アルバイト経験がある人の就活方法
アルバイト経験というのは、学生の時のアルバイト経験でもいいですし、卒業してからのアルバイト経験でも構いません。アルバイト経験があると既卒の就職活動の幅が広がります。
なぜかというと、
- アルバイト経験は職歴としてアピールできる
- 学校卒業後の空白期間の説明ができる
からです。
最初の「アルバイト経験は職歴としてアピールできる」ですが、できれば長期的に続いているアルバイトの経験が望ましいです。
これは企業の側に立って考えてみれば分かるのですが、仕事を転々としている人よりも、長期的に続いている人の方が、企業に貢献してくれると感じるからです。
アルバイトの種類は、飲食店などの接客業、塾講師、オフィスワークなどでOKですが、商品やサービスを売り込む営業のバイトやコールセンターのアウトバウンドの仕事の方が、すぐに力を発揮できるイメージを与えられるので良いと思います。
もしこういった営業系・オフィスワークの長期アルバイトをしているのでれば、まずは、正社員登用があるのか聞いてみましょう。仮に無くても、転職サイトから求人応募したり、就職支援サービスを利用すればよいのです。
次に、「学校卒業後の空白期間の説明ができる」ですが、既卒の就職選考で面接官に聞かれて困る質問の一つが空白期間です。
大学を卒業したてならば、あまり聞かれることはないでしょうが、半年、1年と経っていくうちに聞かれるようになってくるでしょう。そんな時に、アルバイトを継続しているというのは役に立ちます。
アルバイト以外の空白期間の説明に関しては、下記の記事が参考になります。