東京都のジョブカフェである東京しごとセンターには、ヤングコーナー、ミドルコーナー、シニアコーナーのような対面でのサポートの他に、非正規からの正社員就職を支援するプログラムがあります。
- 若者正社員チャレンジ事業
- 就活エクスプレス
- Jobトライ
- 東京しごと塾
この4つのプログラムは非正規から正社員就職を支援するという点では共通していますが、よく見ると異なるプログラムであることが分かります。
今回の記事では、東京しごとセンターの4つの正社員就職支援プログラムの違いを比較しました。
この記事を読めば、既卒のあなたが今の状態で、東京しごとセンターのどの正社員就職支援プログラムを選べば良いのかが分かりますよ。
比較する項目はコレ
比較する項目は次の4つ。
- 実施機関
- 応募資格
- 期間
- 内容
実施機関
若者正社員チャレンジ事業、就活エクスプレス、Jobトライ、東京しごと塾は東京都の外郭団体である東京しごと財団が直接運営しているのではなく、人材サービス会社に委託をして運営されています。
それぞれのプログラムごとに委託先の違いがあるので確認しておきましょう。
若者正社員チャレンジ事業の実施機関
- アデコ株式会社
- パーソルテンプスタッフ株式会社
就活エクスプレスの実施機関
- 株式会社パソナ
Jobトライの実施機関
- 株式会社パソナ
東京しごと塾の実施機関
- 株式会社パソナ
- パーソルテンプスタッフ株式会社
実施機関の比較コメント
委託先を見ればわかる通り、全て大手の人材サービス会社。その点で安心できますね。
パソナが3つ、パーソルテンプスタッフが2つのプログラムに関わっていることが分かります。
応募資格
次にそれぞれの応募資格を確認しておきましょう。
下記に個々のプログラムで挙げられている応募資格すべてを満たしている人が参加をすることができます。
若者正社員チャレンジ事業の応募資格
- 29歳以下
- 仕事を求めている人
- 直近2年以内の正社員歴が合計1年を超えない人
就活エクスプレスの応募資格
- 30~54歳
- 非正規雇用経歴のある人
- 正社員就職を早期に目指している人
Jobトライの応募資格
- 30~54歳
- 正社員として働いていない人
- 直近2年以内の正社員歴が合計1年を超えない人
東京しごと塾の応募資格
- 30~54歳
- 正社員を目指している人
- プログラム受講開始時点で正社員でない人
- 直近1年間の正社員歴が合計6ヶ月を超えない人
応募資格の比較コメント
年齢で比較して見ると、若者正社員チャレンジ事業は29歳以下に限定されていますが、その他は30~54歳で共通しています。
正社員歴で比較して見ると、若者正社員チャレンジ事業とJobトライが直近2年以内の正社員歴が合計1年を超えない人で共通していることが分かります。
後はプログラム開始時点で正社員でない人と言うのもすべてに共通しています。
期間
3つ目の比較項目はプログラムの期間です。
若者正社員チャレンジ事業の期間
- 事前セミナー2~3日間程度
- 実習前セミナー2日間程度
- 企業内実習20日間程度
就活エクスプレスの期間
- 適職探索コースまたは就活実践コースを5日間
- ジョブコーディネーターによる応募支援3ヶ月間
Jobトライの期間
- 事前セミナー2~3日間程度
- 実習前セミナー2日間程度
- 企業内実習20日間程度
東京しごと塾の期間
- オリエンテーション・キャリアデザイン4日間
- 職務実習7週間
- マッチング支援3ヶ月間
期間の比較コメント
若者正社員チャレンジ事業とJobトライは約1ヶ月間、就活エクスプレスは約3ヶ月間、東京しごと塾は約5ヶ月間のプログラムになっています。
就活エクスプレスは応募支援が3ヶ月間ありますが、コースが5日間だけなので、半月で決めることも不可能ではありません。
内容
4つ目にプログラム内容の比較をします。
若者正社員チャレンジ事業の内容
まず、職業理解やコミュニケーションに関するセミナーを受講して適職を考えた後、合同企業説明会や会社見学でインターン先の企業を見つけます。
実習の前に再度セミナーを受講し、ビジネスマナーやコミュニケーションなどの社会人に必要な基礎を学びます。
そして企業でインターンシップを行い、自分に合った職場・仕事なのかを判断します。インターン先の企業であるかどうかに関わらず応募の際には選考サポートが受けられます。
就活エクスプレスの内容
キャリアの方向性を考えるプログラムもしくは面接対応力を強化するプログラムを受講した後、ジョブコーディネーターによる応募支援を受けながら、フォローアップ講座や月1回開催される書類選考なしの合同面接会を利用して就職を目指します。
Jobトライの内容
スタートアップセミナーで自己分析や自己PRの仕方を学びます。常時100件ある実習付き求人の中から検索するか、毎月1回開催される交流会でインターン先企業を選びます。
インターン先が決まれば、実習前セミナーを受講して、目標設定、必要なスキルの確認とビジネスマナー・コミュニケーションについて学びます。
インターンシップではスキル習得だけでなく適性を見極めます。応募が決まれば選考サポートを受けます。
東京しごと塾の内容
実習をする前にオリエンテーションやキャリアデザインのセミナーを受講してビジネス基礎力を養います。
実習はグループで行われ、与えられた課題に対してメンバーと協力して調査、まとめ、発表を行います。
実習終了後は求人紹介や選考対策などのマッチング支援を利用して就職を目指します。
内容の比較コメント
若者正社員チャレンジ事業とJobトライは企業で実習を行うインターンシップと呼ばれるプログラムがメインになっています。
就活エクスプレスは文字通り、短期集中セミナーに就職支援が付いているプログラムになっています。
東京しごと塾はインターンシップではなく、職務実習で、求人広告代理店を想定したプログラムに就職支援が付いている形になっています。
インターン先への就職の可能性も考えるのであれば若者正社員チャレンジ事業とJobトライがおすすめです。
比較のまとめ
最後に比較のまとめをします。
29歳以下の既卒者は若者正社員チャレンジ事業を選びましょう。
30~54歳の既卒者で、すぐに就職したい人は就活エクスプレス、企業でインターンシップをしたい人はJobトライ、職種についての実習をしっかりやりたい人は東京しごと塾を選ぶと良いです。
関連記事 既卒向けおすすめ就職エージェント比較