※当サイトには、アフィリエイトプログラムなどの広告が含まれています。

アウトソーシングテクノロジーのジョブチェンジ採用を検証してみた

アウトソーシングテクノロジーのジョブチェンジ採用のイメージ 就活コラム

2021年の3月4日に、技術者派遣大手のアウトソーシングテクノロジー(OSTech)が、一連のパンデミックで雇用の影響を受けた人達を対象に、3,000人の採用を行うと発表しました。

パソナの契約社員採用やNTT・KDDIの就職氷河期世代を中心とした就労支援とは規模が違い、大型の雇用支援となりました。

今回の募集は、既卒者そして就職氷河期世代にとってどんな影響があるのか、メリット・デメリットを踏まえて検証してみました。

スポンサーリンク
フリーター就職・既卒就職なら【JAIC】

アウトソーシングテクノロジーのジョブチェンジ採用とは

アウトソーシングテクノロジー(OSTech)のジョブチェンジ採用は、具体的にどんな内容なのか、まとめました。

ジョブチェンジ採用を実施する背景

ジョブチェンジ採用を実施する背景は主に3つあります。

失業者の救済や採用停止・縮小の影響を受けた人への正社員雇用機会の提供

2020年から現在まで、世界的なパンデミックに陥った結果、観光・宿泊・飲食を中心としたサービス業が大きなダメージを受けました。

その影響で失業者や、内定取り消し、就職が決まっていない人が多く発生しています。

その人達に、正社員として働く機会を提供するという意味合いがあります。

DXを始めとした次世代で活躍する人材を育成

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がよく聞かれるようになりましたが、要はデジタル化が進むことによって、生活が便利になる社会がやってきます。

そのDX推進のために、あらゆる分野において、デジタルに強い人材が求められるようになります。

特に、ITエンジニアはその中心的役割を担うことから、人材不足が叫ばれています。

このDX人材を育成するという意味合いがあります。

雇用維持のための職場提供

経営の先行きが不透明になっている中で、雇用を維持できるかどうかが問題になっています。

2020年は、自治体や他の企業への出向によって、雇用を維持する取り組みが話題になりましたが、このジョブチェンジ採用も同様の意味合いがあります。

ジョブチェンジ採用の応募資格・待遇

ジョブチェンジ採用の応募資格はありません。

学歴・職歴不問なので、その点での応募のハードルは低いです。

コースはエンジニア経験者、エンジニア未経験者、学生(3月卒業予定、未就職者)の3つが用意されています。

何れのコースも、初任給は月20万円となっていますが、エンジニア経験者の場合は、経験に応じた処遇になるでしょう。

募集している職種

募集職種は大きく分けて3つあります。

IT系エンジニア、機電系エンジニア、技術事務系です。

  • IT系エンジニアは、インフラエンジニア、ネットワークエンジニア、ICT支援員
  • 機電系エンジニアは、実験評価・品質管理、半導体技術者、機械設計開発補助
  • 技術事務系は、技術サポート事務、ITサポート、CADオペレーター

を募集しています。

既卒者・就職氷河期世代が応募するデメリット

既卒者や就職氷河期世代にとって、どんなデメリットがあるのかまとめました。

採用選考で落ちる可能性がある

今回の募集は、雇用が前提なので、当然選考があります。

採用人数も決まっているため、選考に落ちる人も多数出てきます。

応募する理由や自己PRなど選考対策をしっかり行ったうえで、挑まないといけません。

応募資格を問わないのでライバルが多い

採用人数が多いとはいえ、何百万人もいる無職・非正規雇用者・失業者から考えると、限られた枠になってしまいます。

当然、世代間の争いもありますし、応募資格を問わないので、経験者同士、未経験者同士、内定取り消し者同士の争いもあります。

つまり、ライバルは非常に多いです。

ほぼエンジニアの募集

アウトソーシングテクノロジーは技術者派遣を行っているので、当然職種はエンジニアに限られます。

ITエンジニアは、DX(デジタルトランスフォーメーション)で中心的な役割を果たしますが、営業やコンサルなど、非エンジニアの職種を希望している人にとっては、応募のメリットが感じられません。

ただし、技術サポート事務、ITサポートなどの技術事務系はあります。

既卒者・就職氷河期世代が応募するメリット

既卒者や就職氷河期世代にとってどんなメリットがあるのかまとめました。

既卒者、氷河期世代でも応募できる

応募者の職務経歴、学歴といった対象を問わない募集になっているので、既卒者、就職氷河期世代でも応募ができます。

正社員として3,000人採用

パソナやNTT・KDDIの雇用支援の規模と比べると圧倒的に採用人数が増えました。

パソナは契約社員として1,000人、NTT・KDDIは目標として300人の採用となっていますが、アウトソーシングテクノロジーは正社員を3,000人採用するとしています。

既卒者や就職氷河期世代は、何百万人もいるので、それから考えると少なく感じるのはやむを得ませんが、近年まれに見る大型採用と言えます。

しかも、パソナと違い、正社員採用であることも大きなメリットと言えます。

月20万円の給与

給与面では月20万円を得ることができます。

パソナの就職難学生の契約社員採用は、月16万円台なので、条件面では上になります。

年換算では240万円なので、一般的に正社員としては非常に少なく感じますが、雇用不安が増大している2021年において、職歴なしの未経験でもこれだけ得られるというのは、他にありません。

KENスクールで研修

正社員採用されると、グループ会社が運営するKENスクールで、エンジニア研修を受けることになります。

当然利用料金は無料です。

KENスクールを通常の価格で利用すると、コースにもよりますが、50万・60万円するのもあるので、無料で受けられるというのは非常に大きいです。

事業所のある地域で働ける

アウトソーシングテクノロジーの拠点を見ると分かりますが、全国の主要な地域に事業所があります。

そのため、事業所のある地域の近くに住んでいれば、働けるチャンスがあります。

ジョブチェンジ採用に向いている人・いない人

ここで、アウトソーシングテクノロジー(OSTech)のジョブチェンジ採用に向いている人・いない人について確認しておきましょう。

ジョブチェンジ採用に向いていない人

エンジニア志望ではない人

エンジニア志望ではない人は向いていません。

アウトソーシングテクノロジーはエンジニア派遣の会社なので、当然です。

ただし、技術事務系の募集はしているので、それを狙うのはありです。

それでも、エンジニアの勉強は必要になります。

もし、営業系・事務系に就職を希望しているなら、20代の人はキャリアスタート、35歳までは就職カレッジ、40代以上は就活エクスプレスが実績が豊富です。

勉強が苦手な人

勉強が苦手な人も向いていません。

技術・知識を身につけるためには、勉強は避けて通れません。

研修は少なくとも数ヶ月はあり、その後も技術の進展によって継続的に勉強する必要があります。

目先の給与を気にする人

目先の給与を気にする人も向いていません。

一般的には、正社員で月20万円だと年240万円なので、確かに少ないですが、3,000名採用で、エンジニア未経験の応募もOKとなると、やむを得ないところです。

しかし、CCNAなどの資格を取得して、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアになれば、経験を積んでいけば、高給与も見込めます。

ジョブチェンジ採用に向いている人

既卒者、就職氷河期世代

失業者はもちろんですが、既卒者、就職氷河期世代の人も向いています。

特に、就職氷河期世代は、現在に至るまで、まともな救済がなされてきませんでした。

今回の3,000名採用は、過去にない規模なので、仕事に就くチャンスです。

正社員として働きたい人

就職すると言っても、契約社員や派遣など非正規雇用では意味がありません。

今回の募集は、正社員として雇用されるので、望んでいる人にとっては逃してはなりません。

手に職を付けたい人

士業のように専門知識を身につけて働きたい人に向いています。

例えば、CCNAという民間のIT資格は、持っているだけで、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアの経験者求人に応募できるほどです。

既卒ニートがIT資格を取得するならCCNAにすべき理由
弁護士や公認会計士など一部の難関国家資格であれば就職できる可能性は高いですが、一般的な資格を取ったからといって、就職は保障されていません。 しかし、既卒のフリーター・ニートでも就職に限りなく近づける有利な資格はあります。 それは、ネットワー...

CCNAに限らず、エンジニアとして評価される資格・スキルを、研修を通じて取得できるのも大きな魅力です。

アウトソーシングテクノロジーのジョブチェンジ採用 まとめ

経験者の募集や、経営に不安のある企業の社員の一時的引き受けも含まれていますが、エンジニア未経験で正社員として3,000名採用するというのは、めったにない機会です。

勤務地も特定の地域に限られていないため、全国のエンジニア志望の既卒者や就職氷河期世代におすすめです。

※エントリーできなくなっているため、募集は終了したようです。