既卒者のあなたは、やっと面接にこぎ着けたのに緊張して失敗してしまったということはありませんか?
面接での緊張は既卒が就職できない原因の一つです。
この状態を放置しておくと、いつまで経っても面接に通過できず、内定を獲得することはできません。選考を受けられる求人もどんどん減っていきます。
焦りが焦りを生んで、ドツボに嵌ってしまい、家から出るのも億劫になる既卒者もいます。
しかし、立ち止まっているわけにはいきません。就職が出来なければ結婚も、将来を見通すことも難しくなってしまいます。
だから、何が何でも面接で緊張してしまう原因を突き止める必要があります。
原因が分からないから苦労しているという声もありますが、心配は入りません。今回の記事では、既卒者が面接で緊張してしまう原因が分かります。
先に答えを言ってしまうと、既卒者が面接で緊張してしまう理由は準備不足です。
具体例を交えるだけでなく、面接対策をしてもらう方法も解説しているので、あなたがやるべきことが明確に分かります。
準備不足が緊張につながる理由
面接を受けている時に、「次の質問は何が来るかな?」「やばい!考えてなかった質問だ。どうやって答えよう」などと頭の中で迷いが生じたり、焦ることで、言葉が出てこない、言葉に詰まる、顔面蒼白になるといった形で現れてしまいます。
その言葉を聞いたり、表情を見た面接官は、「この人は緊張している」と思ってしまうのです。
準備不足の具体例
準備不足の具体例は5つあります。
- 面接での適切な回答の長さを把握していない
- 一つの質問の答えに対して複数突っ込まれることを想定していない
- 同系統の質問を想定していない
- 模擬面接を意識して受けていない
- 100%の力で面接対策をする
面接での適切な回答の長さを把握していない
面接は求職者の方が一方的に話すものではありません。
「面接での適切な回答の長さ」でも述べていますが、面接官の質問に対して、意図を把握して論理的かつ簡潔に回答することが求められます。
一つの質問の答えに対して複数突っ込まれることを想定していない
自己PRを例として挙げると、「コミュニケーション能力があります」と言ったとしても、「とてもコミュニケーション能力があるような感じには見えないけど?」と言われたり、「コミュニケーション能力を感じさせる他のエピソードは無いの?」と言われたりします。
このようにして一つの質問から派生して次々に突っ込まれる可能性が高いので、予め面接官が突っ込んで聞いてきそうなことを想定しておく必要があります。
同系統の質問を想定していない
自己PRを例に挙げると、
- あなたのセールスポイントを教えてください
- あなたの長所は何ですか?
- あなたの得意なことは何ですか?
- あなたの強みは何ですか?
- 学生時代に力を入れたことは何ですか?
- 周りからどのような人だと言われていますか?
- アルバイトは何をしていましたか?
- サークル・部活動は何をしていましたか?
- あなたの趣味は何ですか?
などのような質問があります。そのため、自己PRを話せるようにしただけでは、類似の質問がなされた場合、対応することができません。
模擬面接を意識して受けていない
模擬面接を漫然と受けているだけでは効果はありません。一度コテンパンにされるのも良いでしょう。
ここで、模擬面接を受ける回数は何回がベストなのかをよく聞かれます。2~3回という人もいれば、もっと多くの回数を言う人もいます。
2~3回と言っている人は回数が多くなり過ぎると機械的になってしまって良くないという意見ですが、一度の面接で想定しうる全ての質問を聞かれることはありません。
そのため、パターンを変えたり、一次面接なのか最終面接なのかを踏まえて、何回も模擬面接を行うべきです。
だから、回数は3回を超えても構いません。
100%の力で面接対策をする
面接対策は150%の力で行う必要があります。
なぜなら、面接対策を100%の力で行っても、本番では100%の力は出せないからです。せいぜい出せて50%くらいです。
そこで、面接対策を150%の力で行っておくと、本番では100%の力を出せます。
しかし、実際には100%も入りません。70~80%くらいがベストです。
その方がほどよく力が抜けて、余裕を持っているように見えます。
最初のうちは緊張するとしても準備万端にしておく方が良い
本番の面接で緊張しないために準備万端にしても最初のうちは緊張するのでは?と思う人もいるでしょう。
確かに全く緊張しないのは無理です。
セミナーで研究の成果を発表するのとは違い、これからの生活がかかっているので必死です。
そんな時に不意をつく質問がされた場合には混乱して緊張してしまいます。
これは本番の面接でないと経験できないことです。だからある程度本番の面接をこなさないといけません。
では、どれくらいの回数をこなせばよいのかというと、就職ジャーナルの2014年のデータによれば、学生の就職で平均して14社面接を受けて、1.77社の内定が得られています。
既卒の場合は就職率が約半分に減るので、少なくとも2倍は面接を受けないといけないことになります。
ところが、既卒になると求人数が大幅に減ります。
だからこそ、本番の前に想定問答を作ったり、模擬面接を繰り返して、準備万端にしておく必要があります。
面接対策をしてもらう方法
想定問答を作るのは個人でもできますが、どこかで漏れが出てきますし、そもそも新卒の時に失敗しているのに既卒の就活で上手くいくはずがありません。
面接で緊張せずに最終的に内定を獲得するためには、模擬面接も含めて面接対策をしてくれるところを探す必要があります。
そこで次の4つの方法の何れかを試してみましょう。
- ハローワーク
- ジョブカフェ
- 個人の就職エージェント(有料)
- 既卒就職エージェント
ハローワーク
ハローワークでは就活の支援をしてくれます。
ただし、求人検索機で求人を探して窓口で応募の手続をしてもらうという通常の利用の仕方ではなく、専門の担当者がいる新卒応援ハローワーク(卒業後3年以内)、わかものハローワーク・わかもの支援コーナー(44歳ぐらいまで対応)などを利用しましょう。
ジョブカフェ
ジョブカフェは地方自治体版のハローワークです。
ある県では新卒応援ハローワークやわかものハローワークと一体化しているところもありますが、東京しごとセンターのように独自のサポートをしているジョブカフェもあるので、利用してみましょう。
個人の就職エージェント(有料)
求人紹介は行わずに、就活の選考対策や相談に特化した個人の就職エージェントを利用する方法もあります。
利用する際は有料になるので、アルバイトをしておくか、家族に支援してもらいましょう。
既卒就職エージェント
学校を卒業・中退したフリーターやニートの就職を専門に行ってくれるのが既卒就職エージェントです。
20代の既卒者を対象にしているところがほとんどで、30代以上の利用には向いていません。
書類選考なしの求人を取り扱っているところもあるので、20代の既卒者は積極的に利用しましょう。