既卒者になってしまうと就職できないのではと心配になってしまいますが、きちんと原因を知って、対策を講じれば就職は十分に可能です。
ところが、多くの既卒者はこの原因をはっきりと自分で認識していないために、必要な対策が取れず、選考に落ちています。
個人で就活をしている既卒者に多くみられる傾向で、現状を放置していると、意気地になって周りの意見が耳に入らず、いつまで経っても就職ができない悪循環に陥ってしまいます。
既卒になったばかりの人はともかく、既卒で時間が経っているのに就職できないのは、原因をはっきりと自覚していないから。
このまま放置をせずに、原因を知って一つひとつ潰していけば、就職は可能。
そこで、既卒が就職できない原因と解決策を確認しておきましょう。https://t.co/SNk6zEWel6
— キソサポ@既卒フリーター・ニートの就職を応援 (@kisosuppo) April 10, 2020
でも、現状を変えたいという思いを持つあなたは違います。他者の意見を参考にして行動しようとしています。
そこで、あなたが今一番知りたい、既卒が就職できない原因別の解決策をまとめて解説しました。
今回の記事で既卒のあなたが得られることは3つ。こだわりがなくなり、就活対策が分かり、印象が良くなります。
すると、今まで就職できないでいたのが嘘のようにスムーズに就活が進むようになります。
ニートの方はニートが就職できない原因も合わせて見ると参考になります。
既卒が就職できないのは、卒業後3年以内に限っては嘘
マイナビのデータを見ると、既卒が就職できないのは、卒業後3年以内に限っては嘘です。
マイナビのデータでは既卒の内定率43.3%
大学を卒業した既卒の内定率は43.3%と公表されています。
出典:「2019年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」
だいたい半分の人が就職を決めていることになりますが、その大半は卒業後1~3年目が占めています。
1年目よりも2年目の方が少なくなり、2年目よりも3年目の方がさらに少なくなります。
出典:「2019年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」
だから、卒業後3年以内の既卒者が、全く就職できないのは嘘です。
一方で、4年以上経った既卒者は、データが全く確認できないため、ハッキリとしたことは言えませんが、かなり厳しいということだけは言えます。
4年以上経っている既卒者は完全にダメなのか?
じゃあ、既に4年以上経っている既卒者は、「もうダメなの?」と思ってしまうかもしれません。
特に、就職氷河期でまともに就職できずに、アルバイトを続けている人はそう感じるでしょう。
しかし、就職エージェントやハローワーク・ジョブカフェといった手段で就職を決めている人がたくさんいるので、心配する必要なし。
あくまでも、内定率が減るだけで、全く就職できないということではありません。
むしろ、既卒になりたての人でも、全く就職できない人がいる一方で、30代・40代ニートでも就職している人がいます。
40代 男性
無職になって16年。学歴も職歴も若さもスキルもない筋金入りのニートでした。思い切って飛び込んだのが、しごと塾でした。
社会から離れ自信を喪失していましたが、企業訪問で度胸をつけ、面接対策で試行錯誤し一歩一歩積み重ねることで就職への道を見出すことができました。
気付いてみれば、2社から内定が頂け就職ができました。私だってまだやれる!!これから先努力していこうと思います。
アラフォーニートにもチャンスはある!!
出典:「東京しごと塾 受講者の声」
どうして、このような違いがあるのでしょうか?そこには、年齢だけではない原因があります。
既卒が就職できない原因
既卒が就職できない原因は次の4つです。
- 個人の志向が強すぎる(性格面)
- 書類選考・面接対策が疎かである(言語面)
- ビジネスマナーができていない(印象面)
- 積極的に求人応募していない(行動面)
これらを順番に解説していきます。
個人の志向が強すぎる(性格面)
個人の志向が強すぎると就職できません。具体的には次の通り。
- 志望業界にこだわっている
- 志望職種にこだわっている
- 地元就職にこだわっている
- 大企業志向である
- 給与・福利厚生を気にし過ぎている
これらのこだわりに当てはまっていませんか?
もし当てはまっているとしたら、全て捨ててしまいましょう。
こだわりが強いと損する理由
こだわりが強い人既卒は損をします。
職務経験が豊富な中途であれば、自分の強みを活かした仕事をしたいという形でこだわるのはありですが、既卒は職務経験がありません。
まして、新卒で就職ができなかったというマイナスポイントもあります。
このような状態において、こだわっていては、就職の選択肢の幅がどんどん狭まっていき、フリーター・ニート生活にどっぷり嵌ってしまいます。
こだわりは捨てるべき
こだわりは捨てればよいのです。
大企業ばかり受けていたのであれば、中小企業にも目を向ける、業界・職種にこだわっていたのであれば、今まで受けたことのない職種も受けるといった柔軟さを持てばよいのです。
解決策の詳細については、「既卒が内定を獲得するためのマインドセット」を見てください。
冒頭で説明したこだわりごとの捨て方が載っています。
書類選考・面接対策が疎かである(言語面)
書類選考・面接対策が疎かだと就職できません。
- 書類選考に落ち続けている
- 面接に落ち続けている
- 自己PR・志望動機が曖昧である
- 新卒時の失敗した就活を反省していない(既卒になった理由をよく分かっていない)
- 卒業後の空白期間を上手く説明できていない
これらの項目のどれか、または全てに当てはまるようだと、対策が不十分だと言えます。
準備不足は選考に落ちる最大の原因
就職はご縁と言っている人もいますが、それは全否定はしません。
しかし、準備を万端にすれば、選考に通過する確率は高くなり、内定も獲得しやすくなります。
運は自分で手繰り寄せることができるのです。
準備を万端にする方法
準備を万端にするためには、「既卒の選考で失敗続きだったら私はここに注目する」を読むと解決策の詳細が書かれているので、何をしたらよいのかが分かります。
例えば一部を抜粋すると、書類選考に落ち続けている場合、エントリーシートの書き方が下手であれば、誰かに添削してもらえばよいのです。
そうすれば、自己PRのセールスポイントが抽象的すぎる、根拠が薄いといった指摘をしてくれるので、改善できます。
他の項目でも、その改善を続けることによって準備が万端になり、内定を獲得することができます。
ビジネスマナーができていない(印象面)
どんなに書類選考・面接対策を万全にしても、ビジネスマナーができていないと、全て台無しになることもあります。
例えば、次の項目の何れか、もしくは全部に当てはまると危険です。
- 元気がない
- 髪型が似合っていない
- スーツがヨレヨレ、フケが付いている
- 靴が汚れている
- ヒゲ面である
- 入退室のマナーができていない
第一印象が悪いと取り戻すのに時間がかかる
面接でその人の第一印象を判断するのにかかる時間はどれくらいか知っていますか?
たったの3秒です。
面接室に入ったその瞬間で判断されています。もしかしたら、受付の段階で既に決まってしまっているかもしれません。
印象が良ければ、その後も順調に進みますが、悪ければ、取り戻すのに時間がかかるどころか、取り戻せずに面接が終わってしまうこともあります。
ビジネスマナーを知っておこう
第一印象が悪いまま面接を終わりたくないですよね?
そうであれば、ビジネスマナーを知っておきましょう。
「既卒の面接で印象を良くするにはビジネスマナーが必要な話」を読んでおくと、解決策の詳細が書かれているので、理解できます。
積極的に求人応募していない(行動面)
選考対策もそうですが、求人応募に関しても積極的に行動しないと、既卒は就職できません。
就活しているようでしていない
既卒になると自由な時間が増えます。アルバイトでもしていれば、規則正しい生活もできますが、それでも時間があるので、ネットしたり、ゲームしたりします。
だんだんだらけていくんですね。
最初のうちは求人応募をするものの、だらけ癖がついてくると何をするにもおっくうになってしまいます。
だから、以外に就活しているようでしていないんですね。
既卒として就職するためには、求人応募をしないことには始まりませんので、積極的にする必要があります。
あらゆる手段を駆使して求人を集める
既卒向けの求人サイトや就職エージェントを利用するのは当然。
企業に問い合わせをしてもいいですね。
あとは、SNSで就活していることをアピールするのも一つの方法です。
その際、あやしい仕事のお誘いには気を付けてください。
原因別の解決策を再確認しておこう
既卒が就職できない原因別の解決策は、
- こだわりを捨てる
- 書類選考・面接対策をきちんとする
- ビジネスマナーを身に付ける
- 積極的に求人応募する
この4つなので、忘れずに覚えておきましょう。
なお、解決策の詳細は、前章で紹介しているリンク先を参照してください。
就職エージェントは原因を解決してくれる
就職エージェントを利用すると、
- 個人の志向が強すぎる(性格面)
- 書類選考・面接対策が疎かである(言語面)
- ビジネスマナーができていない(印象面)
- 積極的に求人応募していない(行動面)
という、就職できない原因を解決してくれるだけでなく、既卒の求人も紹介してくれます。
だから、利用しないと損なんですね。
就職エージェントに頼るのは全然あり
世間では「自分の力で何とかしろ」と言う人もいますが、全力で頼ってOKです。
いったん職歴が付いてしまえば、転職はしやすくなります。
フリーターやニートのままでいるよりも、正社員で3年勤めれば、新卒の時に落ちた企業へのリベンジも可能になります。
とにかく、職歴をつけることが大事なので、既卒就職エージェントを利用してでも就職を決めるべきです。
既卒3年以内、20代既卒向けの就職エージェント
20代であれば、全ての就職エージェントが利用できます。
- ハタラクティブ
- いい就職ドットコム
- 就職カレッジ
- UZUZ(ウズキャリ)
- DYM就職
- 就職Shop
- 第二新卒エージェントneo
- キャリアスタート
- ゼロタレ
- マイナビジョブ20’s
- マイナビジョブ20’sアドバンス
- doda新卒エージェント(卒業後3年以内)
- キャリタス就活エージェント(卒業後3年未満)
- 新卒応援ハローワーク(卒業後3年以内)
- ジョブカフェ(各地で名称は異なる)
この中で、就職できない既卒におすすめなのが、キャリアスタート、就職カレッジ、ウズキャリです。
就職できていない状態が続いている既卒にとっては、じっくりとサポートしてくれるところが向いています。
GOOD AGENT RANKING 2020年度下半期の決定人数部門で3位にランクイン。正社員求人の紹介だけではない、キャリア設計を重視した面談が特徴で、利用者の満足度も高いです。
■就職カレッジ
4日間の無料就活講座あり。修了すれば、書類選考なしで、20社と面接ができます。研修型就活支援の先駆け。
■UZUZ(ウズキャリ)
就活サポートが平均して20時間以上で、他社の10倍をかけています。元既卒・第二新卒のアドバイザーが多いのも心強い。
■ゼロタレ
中卒・高卒・中退者など非大卒の未経験に特化して就職を支援。適性を見極めた上での求人紹介や選考対策の他、最短1ヶ月の職業訓練型の就活サポートのZERO Academyもあり。
30代既卒向けの就職エージェント
30代に入ると一気におすすめできる就職エージェントが減ってしまいます。
- 30代カレッジ(就職カレッジの30代版)
- わかものハローワーク
- ジョブカフェ(各地で名称は異なる)
- かつやくカレッジ(35歳まで)
この中で、おすすめなのは、30代カレッジ、かつやくカレッジ、ジョブカフェです。
特に、30代カレッジは既卒就職エージェントの中では唯一、はっきりと35歳までの就職支援を打ち出していて、就職カレッジと同様のサービスを受けられるのが特徴です。
就職カレッジの30代版(35歳まで)。4日間の無料就活講座を修了すると、書類選考なしで20社と面接できます。東京で開催。他地域不定期開催あり。(就職カレッジから申込可能)
■かつやくカレッジ
いい就職ドットコムを生み出したワイキューブの創業者である安田佳生氏が企画・監修する研修型就職支援サービスです。完全オンラインで、8~9日間の就職講座と20社との面接会が無料で参加可能。
■ジョブカフェ
各地で名称が異なります。例えば、東京都は、東京しごとセンターという名称で、ミドルコーナーでは30~54歳までを就職支援しています。
※年齢の限定は長期勤続によるキャリア形成を目的(例外事由3号のイ)としているためです。
40代既卒向けの就職エージェント
40代以降は公共の就職エージェントを利用しましょう。
- わかものハローワーク
- ジョブカフェ(各地で名称は異なる)
わかものハローワークとジョブカフェは一体化しているところが多いため、両方活用しましょう。